ケーキを渡した。 すごく喜んでくれた。 本当に好きらしく、『ひとりで食べる!』と言ってくれた。
ふたりで話していたけれど、年下の可愛い女の子も途中から合流。 とても可愛くて女の子らしい子。 ふたりはとても息が合っていて、テンポよく話していた。 私はそれを聞いていた。
たまに貴方のフォロー?をしたり、同意を求められたりはしたけど、 基本的には聞いていた。
思ったの。 『ああ、男性はきっとこういう子を好きになるんだろうなぁ』と。 無邪気で、人懐っこくて、明るい。 女の私から見ても可愛い子。
私にはないものを持っている。 それをひがんだりねたんだりする気持ちは、不思議と沸かなかった。 計算でもなんでもないその子を、本当に可愛いと思ったから。
でもね。 貴方に対する想いは、少しだけ変わった気がする。 変わったというよりは、意味もなく、泣けた。 たまに私を見てくれるその目は、とてもやさしいけど、 きっと誰にでも見せる目なんだろうなと。
私は、あんな風に貴方を笑わせることは出来ないなぁと。 あんな風に照れさせたり、からかったりは出来ないなぁと。 ちょっと自己嫌悪した。
これ以上近づかない方がいい。 これ以上近づいて、傷つくのは嫌だ。 そんな風にも思った。
でも、本当は、何に対して泣けてきたのかはよく分かんない。 多分、自分のダメさ加減を突きつけられたように感じたのかもしれない。
その子と比較してるわけではなく、 自分の中のコンプレックスを再認識した感じ。
貴方に励まされて以前よりは前向きになってきたけど、 貴方が関わっているこの問題は、貴方に相談できなくて。 いつもなら家路に着くとメールをしていたけど、今日は送れなかった。 何を書いていいのか分からなくて、ただ、ひとりで泣いた。
自分が情けない。
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