ふたつのこころ

2008年05月07日(水) 自分の足で。

驚いたのは、貴方からメールがきたこと。
ケーキの感想が書かれていた。
帰り際に『メールする』とは言われなかったから、ちょっと驚いた。

いつも私が先にメールを送って、その返事がくると言うパターンだった。
でも今回私は、何を書いて良いか分からなくなって送れずにいた。


でも私がメールを送らなくても、ちゃんと感想を言ってくれるんだね。
時間があれば、ちゃんとメールしてくれるんだね。
土曜日にまた会うのにメールをくれて、驚いた、本当に。

ケーキは、貴方の口にピッタリ合ったみたい。
すごく美味しかったらしく、作った甲斐があったよ。
無事に帰れたかどうかも心配してくれて、ありがとう。

でも、すぐに返事を返せなかった。
まだ、何を言って良いのか分からなくて。
ケーキを喜んでもらえたことも、この間会えたことも嬉しかった。
それをすぐに伝えたかったけど、それ以上に切なかった。
凹み全開のメールを送ることも、
自分の気持ちを無視した内容を送ることもしたくなくて、すぐには返事を返せなかった。


そんな時、友達に会ったんだ。
貴方のことを少しだけ話したことがある子。
まだ、出逢って間もない時の話しかしてなかったから、今の状況を喜んでくれた。

ふたりで話せること。
彼女がいないこと。
ケーキを食べてくれること。
相談に乗ってくれること。

「以前聞いた時より、予想以上に進展してるやん!」
そう、喜んでくれた。

進展、してるのかな。

よく考えれば出逢った頃よりも、うんと距離は近づいている。
すごく歩みは遅いけど、自問自答をしながらだから当たり前なのかもしれない。
自分の気持ちの整理をしながらだから、遅いのは当然。
なのに私は、いつの間にか焦ったり、多くを望みすぎていたのかもしれない。
早く近づきたくて、もどかしかったのかもしれない。


それからもうひとつ。
『もっと自信を持ってね』とも言われた。

『確かに年下の子が無邪気に話したりするのは可愛いと思う。
でも、みかるには受け止めてくれるような、しっとりとした雰囲気があるよ。
みかるといると安心するもん。癒される』
なんて、嬉しいことを言ってくれたり。

私は自分が癒し系とか落ち着いているとかは思ったことはないし、男の人に言われたこともない。
でも、消極的で嫌だなと思っているところは、
人は『控えめ』とか『やさしい』と見てくれることもある。
それ故に、『もっと自信持って!』と、よく言われる。
不思議だよね。
自分の短所が、周囲からは長所に見られたりするんだから。


でも、貴方の前では凹んでる姿をよく見せてしまうし、
励ましてもらってばかりいる。
どちらかと言えば、私が癒してもらっているような気もする。

私は、貴方にちゃんとお返しが出来ているのかな。
ケーキやお菓子を作っていくばかりで、他に何か返せているのかな。
頼ってばかりで、やっぱり情けないな。
彼女でも、親しい友達でもない私の話を聞いてくれる貴方は、すごいと思う。

ああ、そうか。
私はやっぱり、貴方に何もお返しが出来ていない気がして凹んでいるんだ。
貴方を笑顔になって欲しくて、
でも、それがなかなか出来なくて凹んでいるんだ。

もっと、ちゃんと自分の足で立ちたいな。
泣き言ばかり言わずにいられるくらい。
貴方の隣りに立てるような、そんな人になりたい。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

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