ふたつのこころ

2008年05月12日(月) タイミング。

メールをしないと決めたものの、
実際のところ、言葉が思いつかないというのが本音だった。
へなちょこの私は、会わなくなっても嫌われたくないと思ったの。
でも、何を伝えたらいいのか。何を書けばいいのか。
分からなくて、混乱して、「もう嫌だもう嫌だ」の繰り返し。
何が嫌なのか分からないくらい、混乱してた。

意味もなく、理由もなく、私はただただ自信をなくしていた。
どうしてこんなに凹むのかが分からないくらい凹んでいた。
諦めるって決めたのに、
もう会えないって思ったら、涙が出てきた。


そんな時ね、ふとね、思い出したの。
この間の会話の中で、「女子は恋愛が占める割合が多いよね」の言葉。
一般論で、もっともな言葉。
その言葉を聞いた時は、「恋する女子をバカにする人?」と思ってしまったけど、
決してそんな言い方ではなかったし、それは私の被害妄想。
本当に一般論を言っただけのこと。
なのにその言葉が引っかかったの。痛いなと思ったの。
だから、いつまでも引きずっているような私をもう見せたくなくて、離れようと思ったの。


でもね、冷静に考えてみたんだ。
そしたら、気づいたの。

この間友達が教えてくれた私の良い所。
自分自身ではずっとダメだと思っていた所。
ずっと直したくて頑張っていた部分を褒められ、長所だと言われて自分が分からなくなった。

「何でそんななん?」と言われ続けてきて、ずっとコンプレックスだと感じてたのに、
いきなり「そこが良いところです」と言われても、ダメだと言われ続けてきたから理解できなかった。

そう。
私はまだ、あの子の言葉に締め付けられていたんだ。
そのことに、貴方の言葉で気づいたの。

自分の足で立ちたいと思いながら、自分のことを見ていなかった。
たった一人からの評価だけで自分を決めつけていた。
友達の言葉を受け入れられなかった。
「私はダメだから」と、決めつけていた。

本当にごく一般論なんだけど、貴方があのタイミングで言ってくれたから気づけた。
私の心境と似ているであろう音楽を聴かせてくれたから、気付けた。
いつだって貴方は、絶妙のタイミングで私の心を軽くする言葉をくれる。


それに気付いたら、貴方に伝えたくなったんだよ。
いちいち報告するなんて迷惑極まりないけど、
「貴方がいたから気付けました、ありがとう」って伝えたかったの。

「もう諦める」って思ってた時、苦しくて泣けてきて笑えなかった。
本当は、この間可愛い女子が無邪気に話しかける姿を見て以来、切なかった。
比べるわけではなく、貴方をあんな風に笑顔に出来ないことが悲しくて、やっぱり自分はダメだと思った。

でも友達が感じてくれたように、
私と居る時、少しはリラックスしてくれるのかなって思えたの。
気を緩めたような姿を見て、ほんの少し思ったの。
だから、ダメだって思うのはやめたい。自己完結するのはやめたい。
始まっていないのに、終わらせることなんてないよね。

そう思えて、貴方にメールを送った。
素直に伝えたくて、メールを送った。
ツラくて固まっていた表情が緩んで、やっと笑えるようになったよ。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

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