貴方の笑った顔を思い出すと、安心する。 写真を眺めると、ホッとする。
心の中がざわざわとしているこの頃。 それだけが、安定剤。
でも、私はちゃんと乗り越えてみせる。 この怖さを、ちゃんと乗り越えてみせる。
弱気なメールを送ろうとしていた。 弱さを武器に、貴方に同情してもらおうと思ってしまっていた。
だけど、私が欲しいのは同情じゃない。
ただ、知っていてくれればいい。 貴方が、知っていてくれればいい。
それは、私の勝手な願い。 貴方には何も関係のないこと。 いつまでも過去を引きずっているように見えるかもしれない。 変な奴だと思われるかもしれない。
でも、貴方に伝えることで、なんとなく強くなれる気がする。 だから弱気なメールではなく、強がりだけれど決意表明メールを送った。 自分勝手極まりないことだとは分かっているけど、誰かに知っていてほしくて。 貴方に知っていてほしくて。
たった一人でも、 私が乗り越えようともがいていることを知っていてくれる人がいれば、私は強くなれる気がする。 強がりを、強さに変えれる気がする。
貴方に会うまでは、こんな風に考えれるようになるとは思ってもいないなかったよ。
痛みを誰かに消してほしくて、何度も繰り返してきた日々。 嫌われたくなくて、見ない振りをしてきた都合の悪いこと。 弱さで引きとめようとしたズルさ。 隠してきた傷。
きっと、これはそれを乗り越えるチャンス。 なりたい自分になる為の、チャンス。
知らない間に、本当にたくさんのモノをもらっていたんだなぁと、気付く。 貴方という存在に出逢えたことが、もう、何よりも奇跡だ。
大袈裟で思い込みで理想化しすぎているかもしれないけど、 それでも、貴方に出逢えなければ、もっともっと怖い感情に支配されていたかもしれない。 誰かに逃げていたかもしれない。 自分の気持ちを曲げていたかもしれない。 諦めていたかもしれない。
どんなにマイナスなことを言っても、呆れずにちゃんと話を聞いてくれる。 貴方に対して「怖い」と伝えた時も、怒らずに話を聞いてくれた。 「嫌われるかもしれない」と思いながらも伝えてしまうことも、貴方はちゃんと聞いてくれる。 それだけで、私の心は軽くなる。 ありのままの私でいいんだと思える。
お調子者で、誰にでもやさしくて、甘い物好きの淋しがり。 頑固で面倒臭がりで慎重で強気。 人懐っこいのに内面をなかなかさらけ出さない、生真面目で神経質。 そして、何よりも誰もよりも温かい空気を持っている。 これが、今の私が知っている貴方です。
貴方のことを想うと、少しだけ肩の力が抜ける。 それが、今一番の安らぎです。
|