ふたつのこころ

2008年07月01日(火) フラッシュバック。

おかしなことに、いまだに怖さが取れないことに気付いた。

フラッシュバックのように浮かぶ、冷たい目や背中。
頑なな態度や、無言の圧力。

良い思い出もたくさんあるのに、怖さで埋もれてしまう。
思い出すと、今でも涙が零れる。
今だって、書きながら泣きそうになる。

怖くて仕方がなくて、ただひたすらに自己否定を繰り返した。
『好き』という感情だけで、全てを飲み込もうとした。
どんどん、自分が落ちていくことに気付きながら。
そんなことが出来るほど、大人でも強くもないのに。


今は貴方のおかげで、随分と前向きさを取り戻した。
弱さも強さも、勝手に伝えている。
たとえば直接返事をくれなくても、貴方はちゃんと受け止めてくれている。
分かるように、示してくれる。
付き合ってもいないのに、きちんと向き合ってくれる。
こんな人もいるんだと、初めて知った。



怖さを頻繁に思い出すようになったのは、再会の時が近いから。
避けては通れない。
だけど避けれるものならば、本当は避けたい。

友達には『平気だよ』と言っているけど、本当は怖くて仕方がない。
やっと自分らしく笑えるようになってきたのに、また引き戻されそうで。

5年間の中で、たくさん楽しいこともあったし幸せな日々もあった。
大好きで、離れたくないと願っていた。
そんなことも忘れて、あの冷たい空気だけが襲ってくるのは何故だろう。

何かで読んだ。
無言の圧力が怖いと思うことも、自己否定も、いつか変わってくれると我慢することも。
いわゆるDVなんだそうだ。精神的な。

私は自分を被害者だと思ってはいないけど、
一歩間違えればそうなっていたのかもしれないなとは、思う。
あのままずっと付き合っていたら、私は自分を失っていたと思うから。

付き合っている時、何度も背中を向けられて怖いと思っていた。
何の反応もなくなると、自分の存在を消されているようで怖かった。
それは、ここにも何度か書いていると思う。
何を言ったら機嫌が悪くなるか分からなくて、何も言えなくなってた。
怒らせないように、嫌われないように、全てを許した振りをして、諦めを覚えていた。

「付き合っていたんだから妥協は必要。
被害妄想なんじゃないの?自分のことを棚にあげてさ」

人には、そう言われるかもしれない。


じゃあ、いまだに怖さが消えないのは、私が弱いから?
未練も後悔も情さえないのに、思い出すと怖くて泣ける。
勝手に涙が零れる。呼吸が速くなる。怖くて仕方がなくなる。
それは、私が弱いから?

だとしたら、私はどこまで強くなればいいんだろう。



貴方に出逢って、こんなにやさしい人がいるんだって。
温かい空気があるんだって、知った。
貴方には、誰にも見せることが出来なかった部分まで、自然と見せてしまう。
迷惑だと思いながら、情けないくらいに。

だから、がんばれる。
だから、逃げたくないと思える。

貴方に話を聞いてもらえる。
たとえばそれに対して返事がなくても、知っていてくれる人がいる。
知っていてほしいと思える人がいる。
それだけで、私はがんばれる。
やっぱり貴方は、あたたかい。

私は、がんばる。
貴方に恥じない自分になる為に。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

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