ふたつのこころ

2008年07月21日(月) 目に見えない変化。

貴方のメールを何度も何度も読み返しながら、元彼との再会の場へ向かった。先日。
昔仲の良かった友達も集まっていたし、
同じテーブルに着くことはないから安心はしてた。
何よりも、貴方からのメールが支えだった。

元彼との接点は、会った時に会釈をしただけ。
ただその瞬間だけ。
言葉は交わしていないし、私は目もまともに合わせなかった。
合わしたく、なかった。
人当たりの良い人だけど、私にとっては怖い人以外の何者でもない。
会釈はしたものの、やっぱり怖かった。

それでも無事に周りの子と笑えたのは、やっぱり貴方からのメールがあったから。
私が頑張ろうとしているのを知ってくれている貴方がいるから。


おかしなことに。
どんな人混みの中でも見つけられていた元彼の姿を、私は全く見つけれずにいた。
どこにいるのかさっぱり分からなかった。
決して広い会場ではなく、人数も多くはなかったのに。

ほんとに、おかしくて仕方がなかった。
それに気付いた時、一人で小さく笑った。

だって、貴方のことはすぐに見つけられるんだもん。
はっきり言えば、貴方を見つけることの方が困難だ。
もっと人混みだったり、会えるはずのないところでバッタリ会ったり。
なのに、私は貴方をすぐに見つけることが出来る。
貴方の温かな空気を、見つけることが出来るの。

つまり、そういうこと。
私にとって、元彼はやっぱり過去の人なのだ。
怖さは残っているけれど、過去の人。
それが証明されて、少しだけ、安心した。

それから。
元彼と付き合っていた時は、居心地が良いと思っていたあの場所も、
今は少し違和感があった。
他のみんなまで嫌いになったわけじゃないけれど、
元彼の陰に隠れてひっそりと存在していた私は、元彼という存在がない今、少し居心地が悪い。
『彼の彼女』という立場が、いつも付きまとっている気がした。
彼がいるから、私はそこにいる。
彼がいなければ、『ダレ?』と思われてしまうような気がしてた。
彼経由で知り合う人たちの方が多かった。
たまに苦痛な時があった。
良い人たちだって分かっていても、違和感があった。馴染めなかった。

もちろん気を許せる人もいるんだけど、どこか、線を引いてしまう自分がいたの。
そんな自分に、いつも違和感を感じていた。
そんな自分が、嫌いだった。

でもね、『前よりも表情が明るくなったね』って久しぶりに会った子に言われたの。
すごく明るくなったんだって。
『30代になって吹っ切れたからだよ』と私は答えたけど、本当は違うと思う。

私が明るくなったように見えるのは、やっぱり貴方との出逢いが大きいと思う。
きちんと向き合ってくれる貴方と出逢って、
少しずつ内面を見せれるようになっていった。
怖がりながらも、温かい貴方に惹かれて、
近づきたくて前を向けるようになったからだと思うの。

今日、貴方の存在がどんなに大きな支えになってるかを実感したよ。
そばにいないし、
私は貴方の特別じゃないけれど、
私にとっては大きな大きな存在なんだって、実感したよ。

怖さは残ってる。
まだフラッシュバックで息が止まりそうにもなる。
でも少しだけ、自分の中で何かが変わった気がするの。
少しだけ、進めた気がするの。

そう思わせてくれた貴方に、今日も感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとう。
居てくれて、ありがとう。
聞いてくれて、ありがとう。
返事をくれて、ありがとう。
いつもいつも、ありがとう。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

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