ふたつのこころ

2008年09月17日(水) 愛。

泣きながら、考えた。

もしも適当に適当な人と適当な時期に結婚していれば、
違った家族の形になっていたのかもしれない、と。

適当とは言っても、きっとその時に出逢った一番大切な人と結婚しただろうし、
きっとそれなりに幸せになっていたのかもしれない。
一度も地元を離れずに、
みんなと同じように地元で就職して、コンパを繰り返していれば、
みんなと同じように同じような時期に結婚していたのかもしれない。
子供を生んで、それなりに幸せになっていたのかもしれない。

そしたら、どうしようもない父も今よりはまともで、
酒にも煙草にも溺れることなく孫と仲良く元気に遊んでいたのかもしれない。
母も、今のような生活から解放され、孫を励みに楽しんでいたかもしれない。

もっと我慢して、今も元彼と付き合っていたら、もしかしたらもう結婚していたかもしれない。
そしたら、何かが変わっていたかもしれない。
違った家族になっていたかもしれない。


でも私は、適当な人と付き合わなかったことも、
元彼と別れたことも、後悔してないし良かったと思ってる。
笑って過ごせる未来を想像できなかった。
このままずっと我慢していくんだろうとしか思えなかった。
一人になった悲しみの中でも、そんな日々を続けなくて良いんだと軽い安堵感すらあった。

私は、愛のある家族を望んでる。
愛なんて分からないし、愛され方も分からない。
でも、愛のある家族。それが私の一番の望み。

例えばこれから誰かと築くであろう家庭は、ちゃんと愛のあるモノにしたい。
無関心だったり、背中を向けたりしない。
誰かに押し付けたり、逃げたりしない。
思いやりと、向き合える強さを持っていたい。
そんな家庭を築ける人じゃなきゃ、家族になりたいと思わない。
自分の子供には、ちゃんと愛を注ぎたいから。

結婚したいとは、正直、今は思わない。
だけど、貴方のような愛に溢れている人の傍にいられたら幸せだろうなって思う。
一瞬で心を満たしてくれたあの空気を持っている貴方の傍でなら、
私はきっと安心して眠れるんじゃないかなって思う。

付き合っているわけでもないのにこんなことを願うなんて、バカみたいだなって思うけど。
泣きながら、思ったの。

何もかもが嫌になる。
それでも、貴方の存在が私を支えてくれる。
貴方の声はいつもやさしく、きちんと向き合ってくれる。
貴方に出逢えたことで、愛に失望せずにすんでいるの。
貴方の空気は、愛で溢れている。

その空気を思い出すだけで、ほん少し、救われる。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

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