いつの間にか私は、求めてばかりだった。
貴方がやさしさを差し出してくれたあの日から、 私は、もっともっとと求めてばかりだった。
見せてほしいくせに、素直に喜んだりはしない。 自分の気持ちは隠すくせに、貴方からのやさしさをほしがった。
思わせぶりなメールは、合計3通。 どのメールに対しても私は、距離を置いた返事しかしなかった。
普通に考えれば、誰にでもできることじゃない。 誰にでも言えることじゃない。 そんなやさしさに、私は客観的な返事しかしなかった。
今のこの状況は、自分で撒いた種なんじゃないかと思う。 必ずくれていた返事が来ない。 会っても笑顔を向けてくれない。 会話が弾まない。
私は、タイミングを逃してしまったのかもしれない。 貴方が見せてくれたやさしさを踏みにじってしまったのかもしれない。
自分からはアプローチしない貴方が、特別に見せてくれたもの。 「内緒」で教えてくれたこと。
私は、怖くて、逃げた。 気のない振りをすることで、私は、自分を守った。
貴方のやさしさを、信じることが出来なかった。 他の子にもしていると、思おうとした。 悪い想像ばかりをしようとした。
勘違いだったら怖いから。
今、どうしたら良いか分からない。 貴方とどう接したら良いか分からない。
元のように、話がしたいよ。 私に、笑いかけてください。
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