ふたつのこころ

2009年03月22日(日) ふたつの感覚。

正直な話、私は、愛情と言うものを信じていないかもしれない。
信じたいけど、心のどこかで、信じきれない自分がいる。

誰を好きになっても、
誰と付き合っても、
その感覚は消えなかった。

あの子と付き合っていた時、常に不安だった。
この関係は長くは続かないんだろうなって思ってた。
付き合い始めから、思ってた。
『いつか、別れる。』そう、感じてた。
月日が経っても、年数が増えても、『いつか、別れる』そう思ってた。

あの子を信じていなかったんじゃなくて、
愛情そのものを信じていなかったんだってことに、別れてから気づいた。

誰かに『好きだ』と言われると、嬉しいけど、怖くなる。
その気持ちは、いつかなくなるんでしょ?と、思ってしまう。

笑っている私だから。
励ましてあげれる私だから。
言う事をきく私だから。
イイコの私だから。
だから『好き』なんでしょう?
私が我侭を言えば、面倒で邪魔臭くなるんでしょう?
そんな風に、思ってしまう。
今だって、その感覚は消えない。
自分には大事なモノが欠けていることに、薄々は気付いてる。

でも、貴方といると。
貴方といる時は、そんなことを忘れてしまう。
貴方の空気はとても温かくて、とても安心するから。
貴方の言葉は全部、信じたくなる。
貴方から差し出されるモノには嘘なんてないって、信じたくなる。

”幸せはずっとは続かない。
でも、悲しみもずっとは続かない。
色んなことを感じ取る振り幅を広げれば、もっともっと色んなことに気づける。
小さなことにも、もっともっと幸せを感じれるはず”

そんな風に話してくれる貴方を見ていると、本当に温かくなる。
キレイごとではなく、色んな経験をしてきたからこそのその言葉を信じたくなる。
この人に愛される人は、きっと、本当に幸せだろうなと思う。
この人と一緒にいられたら、愛情と言うものの意味を知れるんじゃないかと思う。

欠けているモノを補ってほしいとは思わない。
欠けているモノは自分で直さなきゃ、いつまでも欠けたままだということは分かってるから。
誰かに埋めてもらおうとするから、満たされないことに苦しくなって、また欠けていく。
それを繰り返せば、相手のことも傷つけてしまう。
それは、ちゃんと学んだから。
だから貴方に補ってほしいとは思わない。

だけど貴方がそばにいてくれれば、自分の内側から大切なモノが自然と創られていく気がする。
そんな感覚が生まれてくる。

苦しくても、切なくても、悲しくても。
その感情さえも包んでくれるような大きな何かが貴方にはある。
そんな気がする。

だから、私は貴方に惹かれたんだろうね。
それが、貴方と出逢った意味なのかも、しれないね。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

My追加