正直な話、私は、愛情と言うものを信じていないかもしれない。 信じたいけど、心のどこかで、信じきれない自分がいる。
誰を好きになっても、 誰と付き合っても、 その感覚は消えなかった。
あの子と付き合っていた時、常に不安だった。 この関係は長くは続かないんだろうなって思ってた。 付き合い始めから、思ってた。 『いつか、別れる。』そう、感じてた。 月日が経っても、年数が増えても、『いつか、別れる』そう思ってた。
あの子を信じていなかったんじゃなくて、 愛情そのものを信じていなかったんだってことに、別れてから気づいた。
誰かに『好きだ』と言われると、嬉しいけど、怖くなる。 その気持ちは、いつかなくなるんでしょ?と、思ってしまう。
笑っている私だから。 励ましてあげれる私だから。 言う事をきく私だから。 イイコの私だから。 だから『好き』なんでしょう? 私が我侭を言えば、面倒で邪魔臭くなるんでしょう? そんな風に、思ってしまう。 今だって、その感覚は消えない。 自分には大事なモノが欠けていることに、薄々は気付いてる。
でも、貴方といると。 貴方といる時は、そんなことを忘れてしまう。 貴方の空気はとても温かくて、とても安心するから。 貴方の言葉は全部、信じたくなる。 貴方から差し出されるモノには嘘なんてないって、信じたくなる。
”幸せはずっとは続かない。 でも、悲しみもずっとは続かない。 色んなことを感じ取る振り幅を広げれば、もっともっと色んなことに気づける。 小さなことにも、もっともっと幸せを感じれるはず”
そんな風に話してくれる貴方を見ていると、本当に温かくなる。 キレイごとではなく、色んな経験をしてきたからこそのその言葉を信じたくなる。 この人に愛される人は、きっと、本当に幸せだろうなと思う。 この人と一緒にいられたら、愛情と言うものの意味を知れるんじゃないかと思う。
欠けているモノを補ってほしいとは思わない。 欠けているモノは自分で直さなきゃ、いつまでも欠けたままだということは分かってるから。 誰かに埋めてもらおうとするから、満たされないことに苦しくなって、また欠けていく。 それを繰り返せば、相手のことも傷つけてしまう。 それは、ちゃんと学んだから。 だから貴方に補ってほしいとは思わない。
だけど貴方がそばにいてくれれば、自分の内側から大切なモノが自然と創られていく気がする。 そんな感覚が生まれてくる。
苦しくても、切なくても、悲しくても。 その感情さえも包んでくれるような大きな何かが貴方にはある。 そんな気がする。
だから、私は貴方に惹かれたんだろうね。 それが、貴方と出逢った意味なのかも、しれないね。
|