Espressoを飲みながら

2002年01月03日(木) 神戸にもどって、びっくりしたこと

 昨日の夜に神戸に戻ってきた。
奈良県内にある実家から自動車で家族に送ってもらった。

 途中有馬を通るがあいにく正月で人がいっぱいのため、
温泉には入れなかった。とりあえずかんぽの宿で御茶を飲み、
定番のお土産「炭酸せんべい」を買った。
炭酸せんべいにはノーマルなものとクリームが2枚のせんべいに
はさまれたものがある。おそらくクリームがはさまれたものは
風月堂のゴーフルの真似では無いだろうかと車中で話していた。

 有馬から神戸に出ようとするが、慣れない道であるということと
意外といろんな行き先の道に分かれていてややこしく、六甲山の上の方で
ぐるぐる回りをするはめになった。途中、三田や有馬や西宮や宝塚など、
いろんな街の上のほうを通った。

 三田は住宅地として成長中で、ここ数年間人口増加率全国一の街で
あるのだが、立地的には山の中といった印象であり、やはり田舎っぽい
のだが、それにも関わらず高層マンションが立ち並んでいる。
おそらく山を切り開いて開発された新興住宅地のためだろうか、
高層マンション群だけがずんずんと建っていて、他のものがなかなか
見当たらない。交通の便が意外と良いことや、土地値が阪神間などと
くらべて比較的安いことを考慮に入れても、このドライに感じられてしまう
風景は、とても住みたいとは思えないといったような内容の話をしていた。

 やがて六甲の上から無事降りてくることができて、帰宅完了。
お家に帰ってくるまでが正月である。

 そして今日、弓弦羽神社への初詣をかねて初ケーキだと思って、
アンリ・シャルパンティエ御影店に向かったのだったが、、、
店は白いボードで覆われていた。「正月休みなんだ、残念。」と
思ったのだけれども事態はそれ程甘くは無かった。
そこには、「12月31日にて閉店致しました」と書かれていた。
ここのお店はこの5年位はずっとお気に入りの喫茶店だったので
なんだか悲しくなってしまった。
どうして、どうして、いつもあんなにいっぱいお客さん入ってたのに、
しょっちゅう団体客でいっぱいだったのに、目の前でファイヤー!の
炎のクレープシュゼット、いつも上手に焼き上げてくれたのに。
RYU-RYU元町店が閉店して以来のびっくりである。RYU-RYU元町店もまた
空いていた店ではなく、ランチ時など折角来てもお客さんがいっぱいで
食べられないこともしばしばであった。

 どーしてどこもここもお客さんいっぱいいるのに閉店するのさ?

 仕方がないのでケーニッヒクローネでケーキと紅茶をいただく。

 その後、弓弦羽神社へ。ここの神社の派手すぎず、地味すぎず、
向側に洒落た散歩道を挟んで香雪美術館が佇んでいる風景が好きだ。
結構な歴史がありながら、観光客に媚びた様子のないところも
凛々しくていい。境内はいつも清潔に保たれているが、よそよそしさは
全くなく、足を踏み入れやすい。

 あんまりいいことを書き過ぎると観光客が押し寄せてこまるので
これくらいにしておこう。

 新春の六甲おろしは氷のように冷たかった。日陰では斬り付けてくるかの
ようだった。この冬になって、やっと冬の本来の厳しさを実感できた。
厳寒の2月に生まれた空遊は、この冬の厳しい冷たさを肌に感じると、
まるで故郷に帰ってきたかのように心が落ち着く。
 
まるで自分が氷の国からやってきたかのように。

 
 


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