Espressoを飲みながら

2002年03月06日(水)

 夢を見た。それを夢と呼んでいいのかどうかもわからないが。

 普通に生活している中で、突如として身体が沈んで行く。
下の方に、下の方に、下の方に、地中へと。

 段々深みへとはまっていくにつれ、私の身体は原形をとどめなくなっていく。
個体から、どろどろの半液体状のものに。それからさらに気体のように。
そして気体から、ただの波動とか、振動とか呼ばれているもののように。

 周りはどんどん暗くなってきて、次第に暗闇一色となる。
実際に周りが暗くなって来ているのか、自分が視覚を失っているのか、
それはわからない。

 耳元からは少しずつ音が遠のいて行き、次第に何も聴こえなくなる。
さっきまで自分として感じていたある種の振動は、除々に鎮まっていく。

 そしてとうとう、個体としての存在すら失ってしまう。


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空遊 [MAIL]

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