Espressoを飲みながら

2002年03月07日(木) Bill Gatesからの挑戦

 今月いっぱいでお仕事終わり。幸いなことに今の仕事についてあれこれ
書くのももうお終いに近付いている。残り出勤日12日。

 今日の午後は、とりたててすることもなく、ぼーっとしていたのだが、
気が付くと隣の席の人が、とてつもない苦悩の表情を顔に浮かべている。
びっくりして視線の先を追い掛けると、やはりパソコンのデスクトップ。
ワードというこの上なく一般的なワープロソフトが開かれている。
開かれている文書は、普通の文章と表が混在したものだ。

 普段の様子とくらべてみても尋常ではない苦悩の様子に、
「どうしたのですか?」と聞いてみた。

 話を聞いた結果、要するに表の右側に表の内容について簡単な注釈の
文章を付けたいがうまくいかないとのこと。文章を表の右側に回り込ませれば
いいだけの話。回り込ませるのが嫌なら、表の一番右にもう一列追加して、
罫線を消去してしまえば表の右に注釈がついているように見える。

 「「一列追加して罫線消去」案については一度考えたが面倒だと思って
文章を回り込ませることにした。そしたら全然うまくいかなくて余計面倒に
なってきた。」

 うーん。結局どっちも同じくらい面倒なのかも。

 とりあえず文章の回り込みを試してみることに。表のプロパティ−とか
あちこち触っているうちに表の位置を指定できる機能を発見。表の位置を左端に
して回り込みありのレイアウトを指定する。

 これにて一件落着!

 と思ったがしばらくするとまた困っている。今度は表の中と外でフォントの
大きさが変わってしまって困っている。うーん。いろいろ試してはみるが、
なかなか上手く行かない。しかもひねくれたことに同じことを何回もやってて、
上の5つは上手く行ってるのに6つめから上手くいかない。コピー&ペーストで
強引に解決か?と思われたが実際にやってみると行間隔が変に。

 「(ワードもわからんアホと自分達のことを考えるのは嫌なので)これは
  ビル・ゲイツから我々への挑戦だと受け止めましょう。」

 訳のわからんことを言い出した私。

 結局のところこれも設定の問題だった。何かを選択していたのを変更したら
全部上手く行った。珍しくむきになってやっていたので勤務時間を半時間近く
オーバーしていた。

 複雑な機能がついてて便利なワード。でもややこしくなってしまう時もある。
それどころか複雑な機能は省いてくれと思う時すらある。
私の職場の隣の席の人は「こんなん手書きやったら10秒とかかれへんのに」
と憤る。誤解の無いように書いておくと隣の席の人が知的能力に劣る訳ではない。
理系の国家資格を持ち、生物学と法律の知識の要求される仕事を日々こなしている。
しかしコンピューターとはあまり相性が良からぬようだ。

 どうしてこんな単純なことに人は思い悩み苦しまねばならないのだろうか?
これこそが多分、「Bill Gatesからの挑戦」なのだろう(笑)。
 
 


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空遊 [MAIL]

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