Espressoを飲みながら

2002年10月15日(火) 散髪とアンニュイなムード

 散髪に行った。
阪神御影駅の近くで、カット専門1000円の理髪店。
同じ1000円でも大手激安チェーン店(以前一度失敗したことあり)
と違って、丁寧で腕もいい。1000円に見えないと言われた。

生来の天の邪鬼なのだろうか、空遊には涼しくなると髪を切る習性がある。
中学か高校くらいの時からずっとそうしているのだ。理由はない。
涼しくなると、髪を切りたくなる。

 以前に就職する気をなくしたと書いたが、どうやら完全になくした
わけでもないらしい。FROM AとBEINGを買った。ひょっとしたら、
読んでいるうちに働きたくなるかもしれないし。

 今は、自分の中に二人の人間がいるみたい。
すぐに仕事見付けて働きたい自分と、もう何もしないでここの部屋を
速やかに引き払ってしまいたい自分が。求人を見て電話を掛けたり
面接を申し込んだり履歴書を書いたりしようとすると、何もしたくない
自分の止めが入り、動けなくなる。何もしないでごろごろしていると、
仕事見つけなくっちゃと働きたい自分に急かされる。

両方とも自分の中にある。これが他人なら、六甲山に埋めてしまうとか、
神戸湾に沈めるとか、それなりに対処法もあるのだろうが、本人であっては
どうしようもない。

すぐ仕事見付けて働いても、ここを引き払って実家に帰っても、
どちらにしても、現実としてそんなに困ったことにはならない。
即座に飯も食えなくなったり、死んだりする訳ではない。

ある意味、贅沢な悩みではある。
けれども、どちらの選択をしてもストレスは結構あるのだ。

二つの自分、二つの選択。
どちらにも本当に決定的なアドバンテージはない。
どちらにも新鮮な魅力は感じられない。

選択は、情熱と退屈の間にあるのではなく、
二つのアンニュイさの間に。

私自身のことだから、他の誰にも決められない。
でも私自身にも決められない。









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空遊 [MAIL]

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