2002年11月05日(火) |
丹波篠山〜猪肉を求めて自転車で神戸から〜 |
連日のドラクエ7漬けの結果、夜型生活が染み付いてしまった 今日この頃。なにしろ目が覚めてテレビを付けると「ちちんぷいぷい」 (関西限定のワイドショー)がやっているのだから重症である。 寒くなってきたので「こたつむり」化してきて外に一歩も出ない日も。
仕事や勉強をしている時の運動不足は無自覚の内に進行していくが たいした事をしていない時の運動不足はエネルギーを燃焼していないので 身体がなんだか気持ち悪くなる。
モンスター倒しまくって経験値あげて、モンスターじいさんのとこに いろいろ魔物を送って、みかがみの盾も購入して一息ついて 午前6時、火曜日朝のゴミ(午前5〜8時に出すルール)を出して さあこれから寝ようという時になって(昼夜逆転)突如、 「今日は篠山までサイクリングしよう」と決めた。
寝ないで走りに行くのは流石に辛いので、2時間程度眠った。 目を覚まして、ユニクロの(一昨年買った)フリースとジーパンという 完全に街乗りスタイルで出発。一応サングラスだけは目の健康のために 着用。1つは紫外線から目を保護するため、もう1つは車道を走っていると 黒いカスというか煤のようなものが前から飛んできて、目に入ると涙が出て 来るので、それから目を守るためである。
神戸市東灘区から山手幹線を通って芦屋、西宮を抜け、武庫川の河原の サイクリングロードを北に登り、橋を渡って宝塚へと向かう。 ここまでは、かつて通学時に通っていたコースが大部分で、慣れたもの。
宝塚駅の手前くらいから、国道176号線に入った。 篠山に行くには、いくつかの道があるが、今回自転車で行くのが初めて なので、道に迷いにくい国道一本で行くコースを選んだ。 以前にも、途中までは通ったことがある176(いなろく)だが、 今日はなぜかダンプや大型トラックが多いと思ったら、以前に来たのは 土日だった。
宝塚市から、西宮市の北部に入る。生瀬から名塩のあたりが一番交通量が 多いようだ。ひどいところでは半渋滞状態。歩道によけたり、大型トラック だとわかったら、幅に余裕のあるところで先に行かせたり。トラックには 内輪差というものがあるので、できるだけ直線で抜いていってもらえた方が ありがたい。
普段から神戸市内で、2号線等の大きな国道を走ることが多いが、 市街地の国道より、ちょっと田舎の片道1車線でセンターラインが黄色の 国道の方がはるかに厄介だ。大型トラックに抜かされる自転車の身としては 切にそう感じる。
ちょっと精神的に疲れたので名塩駅前の阪急オアシスのミスタードーナツ で休憩。まだ朝の10時台なのでとても空いている。家を出る前に御飯を 食べたのが午前2時か3時かそんなもんなので、朝食か昼食かブランチか なんなのかよくわからないけど、とにかくドーナツで朝御飯。
176に入ってからのことを思い返すと、スクーターに抜かれなかった ことに気が付いた。普通神戸で走っている時にはよく制限速度をはるかに 超えて走るスクーターに抜かされるものなのに(抜かされる私の自転車の スピードメーターが30〜40キロを指しているのだからかなり速いはず) 176に入ってからは一台も見ていない。名塩には住宅地も多いし、坂の 街だからスクーターも多いはず。思うに、現地の人もスクーターでは176 は危ないから余り走らないのではないだろうか(あくまで名塩付近に限って のことだが)。
地図を開いてコースを再考する。176は車が多いので、付近の住宅地の 道を経由することにした。坂道ははるかに増えることになるが、空気は良く なるし、なによりも交通がほとんどなく、自然が豊かで景色がきれいので はるかにサイクリングとして充実したものになるからだ。
登ったり、下ったり、登ったり、下ったりが続く。
途中、何ケ所かでふたたび176を通ったり、また脇の道を走ったり。 脇の道はなかなかよろしい田園地帯。
西宮北を越えて三田市に入るころになると、大型トラックの数はかなり 減った。176もなかなか快適。軽いアップダウンの繰り返しもあるが、 平坦と言えば平坦なほうだ。
とにかく田園地帯。途中で三田工業団地という表示があったから、 一瞬ぞっとしたのだが、実際に見てみると非常に小規模な可愛いもので あった。
しばらく走ると前に丹波篠山地方独特の、とんがった形の山々が 見えてくる。そして、灰色の雨雲が(汗)。ちょうど雲の下が山の頂上 あたり。山の天気は変わりやすい。あの雲でにわか雨でも降ったら、、 いや、雷雨なんか降られた日には、、、。背筋が寒くなる。幸い向い風。 できるだけ早く、私の進行方向と逆に移動してくれるように、文字通り 天に祈る。一時期、ぱらぱらとしてたが、幸いすぐに止んでくれた。
小さな峠を越えて、どんどん進むと篠山市の表示が。「やったー」と 思って先に進むが、目的地はまだまだ先のよう。そう、篠山市はもともと 4つの町だったのが、合併して1つになったのだ。だから結構広い。
JR篠山口の手前で、176から離れる。篠山城跡を目指す。 普通に名産物を買ったり、丹波杜氏の博物館を見学したりするような ことは前回に篠山に行った時にしたので、今回はそういうことは省いた。 城跡や、その回りの街並を眺めながらゆっくりと走った。
とはいえ、西宮北〜三田〜篠山はそれ自身である種観光である。 ちゃんと調べればいろいろ見物はあると思う。何よりもその田園風景は 田舎好きにはたまらないだろう。思わず同じ県であることを疑ってしまう。 (以上、褒め言葉なのでくれぐれも誤解のないように。)
さて、前回来た時に忘れられなかったのは、おいしい猪肉。 今回も、猟師さんから直接買っていると言う専門店で購入した。

先程の雨雲が気になるのと、日が暮れない内に帰りたかったので、 帰りは電車。こんな時に折り畳み自転車は楽でいい。 BikeFriday(バイクフライデー)のMetro7(メトロ7)を駅前で 折り畳み、プジョ−のBD3WayBag(バックパックにもなる輪行袋)に 放り込む。
駅のホームで丹波路快速を待つ。次の電車が20分先というのも 旅先的な風情があってたまには良い。始発駅だからと安心しきっていたら 乗り換えのお客さんが発車直前に乗り込んできた。大した数ではない。 ラッシュ前で良かった。
丹波路快速と銘打ってはいるものの、篠山口から三田までは普通である。 結構時間がかかる。JRのこの手の名称の電車としては大和路快速があるが (加茂〜奈良〜王寺〜大阪)あちらはずっと速かったのに。 豊かな自然の中に暮らす人々は、あんまり細かい時間を追ってせかせかと しないからなのだろうか。それとも単にJRのサービスの不備か(笑)。
まあいい、JRも最近は自転車の車内持ち込みを無料にしてくれたことだし 文句は言うまい。
大阪行きの丹波路快速はやがて尼崎に着く。神戸方面に向かう電車に乗り 換える。住吉で降りて自転車を組み立て、牡丹鍋用の野菜とうどんを打つ ための小麦粉を買って家に帰る。ちょっと疲れてたのか、いつもより一段 軽いギアを使って登った。
帰宅後、牡丹鍋。うどんを打つ。鍋に入れるので、ちょっと固めの太め。 それくらいがちょうどいい。買ってきた味噌に、家で漬けてたにんにく味噌 を足す。さらに良い感じ。産地で買った猪肉は流石に美味しい。スーパー とかで売っている冷凍の猪肉とはまったく別の種類の食べ物と言っていいと 思う。300グラムがあっという間になくなってしまった。
満足、満足、大満足。
久しぶりに23時には眠たくなって深い眠り(死んだわけではない)に ついたのであった。
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