■音 愚痴■ |
全ての音に対して何故危機を 感じなければならないのでしょう 階段を昇る足音もカギの音も どうして一々緊張して息を潜めて 指先の少しの動きすら止めて硬直して 動悸すら外に響かせないようにと、そう 目を見開かなければならないのでしょうか。
眠る時すら落ち着かずに寝ている間も緊張して 手足に力が入り過ぎて翌朝痺れて痛くなったり常に何かに警戒して 機嫌が悪かったり逆に何の感情の起伏もなくなっていたり 寒くもないのに身震いしたりしなければならんのでしょう。 店の若い子達を見ていると 普通だと思っていたそれを次々と掻き崩されて行くようで。 そう、普通であるのです、他など知らんのです。
別に戦場にいた訳でもなし際どい生活だった訳でもない。 でも私のこころは初めから、あまり平和ではないようです。 夕方あたり、そんな事を考えていました。 |
■2001年07月15日(日)■ |
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