にゃんことごはん
ごはん



 キラリンは発泡スチロールが好き

朝、みんなが起きて「さあ、メシだぞ」とでも言うように、カリカリと爪とぎをするころ。

なんとも、中途半端なサリサリという音がする。しばらく音源が不明で首をかしげていたが、しばらくしてキラリンが発泡スチロールで爪とぎをする音と判明した。
小型の家電やリュウのおもちゃの梱包材などを、うっかり剥き出しのまま置いておくと、もう大変。サリサリ、パリパリと爪を研ぎ、発泡スチロールの破片を撒き散らし、自分も白い粒まみれなる。
特に冬場は乾燥しているから、静電気で全部自分の体にくっつけて動き回る。
「何これ? 雪?」などと、のん気なことを言っている場合ではない。
掃除するのが、これまた大騒動だ。

ひとしきり爪とぎに使われて、ボロボロになったものを全部処分して、ようやくこのニセ雪騒ぎも一段落と思ったのだが。

キラリン、発泡スチロールの感触が忘れられないらしい。
ついに玄関の靴入れの底に敷いていた、発泡スチロール製のシートを引っ張り出してくるようになった。
ついでに他の子たちが、靴をほっぽりだして靴入れの狭い棚にチャッカリ収まる(ポッポやジュリナは無理だけど)。

その必然の結果として、朝、起きて玄関に行くとき、外出から帰った午後、散らばった靴と開け放たれた靴入れの扉に遭遇する羽目に陥る。

はあ、やれやれと言いながら片付ける靴の大半は、実は私のものではなくリュウのものでもなく……靴道楽と言っても過言ではないほどに、靴をたくさん持っていた母のものだ。
処分するには気が咎め、と言って、私が履くにはちょっと……というものばかり。仕方なく、そのまま靴入れにしまいこんでいるのだが。
この惨状に、母は嘆いているだろうか、とチラっと思ったりする。

◆もうすぐ二月が終わってしまう。ああ、確定申告……。いや、せっせとパソコンの帳簿ソフトでやっているのだが。「あー、もう飽きた、もうやだ」と、すぐにブウたれる私にリュウがあきれている。事務処理能力の高い人を、本当に尊敬する。もっともっと評価されてもいい職種だと、常々思っているのだけれど。

* 朝−チリコンカン入り卵焼き、焼きトマト、豚足、コーンスープ
* 昼−牛肉とタマネギの炒め物、モヤシとあわび茸とニンジンのサラダ、豆腐とネギの味噌汁
* 夜−サーモンのハンバーグ*、ベビーリーフと鶏ササミの胡麻和え、ブロッコリーのチーズ焼き、大根とニンジンとシメジの澄まし汁

*サーモンのハンバーグ(苦肉の一策だったのだけど、意外とおいしかったので)
1)(安く売っていたから買って来た)サーモンのアラの肉部分を、スプーンでそぐようにしておとし、あらみじんにする。
2)4分の3ほどを、すり鉢に入れ、しょうが汁と塩少々を加えてする。
3)4分の1に、刻んだナガネギを加えて混ぜる。
4)形を整え、両面に小麦粉をはたく
5)オイルを敷いたフライパンで焼く。
あとは、お好みでポンズかソースかマヨネーズを添えて。

2002年02月23日(土)
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