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■ 迷える猫の帰還 2
今日、正午に捕獲器を仕掛け、2時少し前、無事あみっちを保護できた。
何日か空振りするのを覚悟の上だったので、あまりに簡単に保護できて、焦ってしまう。おまけに、あみっちは興奮してガッツンガッツン捕獲器に頭突きを食らわせている。 真っ青になりながら、持参したバスタオルで捕獲器ごとくるんで家に持ち帰り、一惠さんに半泣きで電話をした。 「みんな、そうなのよー」という一惠さんの説明にちょっと落ち着いて、病院に電話をして、連れて行った。
病院で、「今後のことをどうするか、で、どういう検査や治療をするかも決まる」と言われたときは、一瞬、意味がわからなかった。よく聞けば、先生が確認したかったのは、「一度野良生活をした猫だから、野良に戻すのか。あるいは、外猫としてエサをやるのか。それとも、また室内飼いにするのか」ということらしい、とわかる。
もちろん、ずっと室内飼いにするつもりで一年半前に保護したのだから、当然、また室内飼いにするに決まっている。ちょっと、憤慨してそう返事をした(このとき、先生が安心したような表情になったように思えたのだが、気のせいかもしれない。ただ、笑われただけかも)。
「それでしたら、寄生虫や病気の検査をきちんとしたほうがいいので、しばらく入院して、ケアしていきましょう」ということになった。
さて、問題は捕獲器からコンテナにあみっちを移せるか。 診察室を締め切り、捕獲器を開ける。奥のほうで丸まっているあみっちに声をかけて、捕獲器のなかに手を入れると、それをすり抜けるようにして捕獲器から出て、すばやく隅っこの台の陰へ。 先生がそっと近づいたと思うと、タオルで包み込むようにして、あっさり捕まえた。猫が狩りをするときみたいで、思わず尊敬してしまった。すごいぞ、先生!
コンテナに落ち着いたあみっちを預けて、私は帰宅。 こうして、あみっち探索の長い長い一ヶ月が終わった。 もう、明け方にふと「あみっちの鳴き声だ!」と飛び起きなくてもいいのだ。
もっともこの一ヶ月で顔見知りになった野良猫たちがたくさんいる。 本来、人に飼われる動物のはずの猫が、どうしてこんなにたくさん野良なんだろう、という疑問は、多分、ずっと残るんだろう。
これで、我家はとうとう七匹の猫の家になるわけだ……。 頑張って、ご飯代を稼がなくては。
2002年04月25日(木)
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