にゃんことごはん
ごはん



 返事

たまに、用もないのに猫の名前を呼んでみたりする。
たいていは、耳がヒクッと動く、尻尾の先がピクンとする程度、よくて視線がこちらを向くというのが主な反応だが、向こうも退屈していたり、ちょっと遊びたい気分だったりすると、返事をしたりする。

新聞を読んでいると、すっ飛んできてポンポンをねだるニャンだが、たまに他のことに気をとられていたりして、新聞に気づかなかったりする。「ニャン」と呼ぶと、チラとこっちを見てまたあっちを向いて、それからおもむろに新聞に気づいて、ウニャニャンと言いながらすっ飛んでくる。「なんで、もっと早く言ってくれなかったんだよー」と言っているようでおかしいが、私は「しまった、読み終わってから声をかければよかった」と後悔する。

呼べば必ずやってくるのが、ポッポとジュリナ。彼らは、「ポンポン? ポンポンしてくれるんだよね、ポンポンだよね!!」と期待に満ち満ちた眼差しを向けつつ、ポッポは鼻息荒く、ジュリナはニャーニャー鳴きながらやってくる。で、しつこくしつこく、いつまでもポンポンをねだる。おまけにポッポは喜んで床をゴロゴロするし、ジュリナは興奮して行ったり来たりするし。どうやって、同時にポンポンすればいいんだよーと泣き言を言いたくなる。下僕な気分を味わうには最高だが、忙しいときには間違っても名前を呼んではいけない。

呼ぶとかなりの確率でやってくる練々。「僕、来たよ」とでも言うようにニャーと鳴き、膝の上にのってスリスリして伸び上がって肩に手をかけて鼻をすり寄せてくる。この甘え上手!と思わず、鼻先を突付いてやりたくなる。人間の男だったらヒモになれるだろうなあ。きっと私なんぞ、コロっとたらし込まれているだろうなあ。良かったよ、猫で。
タカビーでジゴロなショーは、呼んでも返事しない(彼が鳴くのは、自分「が」私を呼びつけるとき)。せいぜい、こっちを見るだけ。その癖、いつまでも、じーっとこっちを見ていたりする。その視線に負けて、私が鰹節を出すために立ち上がるわけで、そうするとピッと尻尾を立てていそいそとやってくる。これも、人間のオスだったら、私は骨までしゃぶられてるんだろうな、と思ったりする。

声を出して返事をしないもう一匹は、もちろんあみっちだ。呼ぶと、こっちを見る。多少、警戒していたりする辺りがショーとの違い。それが居間だったら、そのまま物陰にひそひそと逃げていく。私がパソ前にいるか、和室で寝ているときだったら、やってきてスリッと頭をすり寄せてくる。それが、返事。

そして、一番可愛いい返事をするのがキラリン。彼女の返事は、必ず声を出さないニャーなのだ。キラ、とか、キランコと呼ぶと、こっちを向いて口だけがニャーの形になる。ごく小さく掠れたような声を出すこともあるが、その程度。猫好きだったら間違いなく腰砕けになるだろう、というワザだ。ご機嫌なときだと、口だけニャーに、尻尾がクリンクリンと動くオプションがつく。これを見たいばかりに、廊下をトテトテと歩くキラリンを、何度呼び止めたことか。

ちなみに、リュウの返事。普通のとき「ん!」、機嫌が悪いとき「ん〜」、なんだか知らんがハイテンションなとき「はいほーい」。たまに、わざと返事をしないまま、こそってやってきて後ろにピッタリくっついて立っていたりする。振り向いた私が「わっ」と驚くのを楽しむってのは、いったいどういうことよ。

◆営業活動をしないズボラな自営業者の私だが、さすがに、たまには真面目に営業しようかな、と思っていた矢先、新しいお仕事先が……。こうして、営業活動をしないズボラ記録が更新されていく。

26日(水)
* 朝−三平汁(甘塩鮭のアラ、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、レンコン)、卵焼き
* 夜−サーモンのマリネ(タマネギ、ピーマン、やまうど)withレタスとベビーリーフ、鶏の唐揚げwithプチトマト、小松菜と桜海老の炒め物、麩とワカメの澄まし汁

27日(木)
* 朝−鱈のバター焼き、大根とほうれん草と揚げの味噌汁
* 夜−ネギトロ巻き、牛肉サラダ(レタス、ベビーリーフ、プチトマト、タマネギ)withゴマドレッシング、切干大根と揚げの煮物、卵とワカメとモヤシのスープ

28日(金)
* 朝−ほうれん草とホタテのグラタン、野菜スープ(ニンジン、じゃがいも、タマネギ、カブ、カブの葉)
* 夜−ゆで豚と野菜炒め(キャベツ、タケノコ、ニンジン、ピーマン、ナガネギ、小エビ)、ウドの酢味噌和え(スリゴマ)、昆布と桜海老の煮物、豆腐とワカメのスープ

1日(土)
* 朝−エボ鯛の干物、ほうれん草胡麻和え、大根の味噌汁
* 昼−うどん(鶏、揚げ、小松菜、ナガネギ)
* 夜1−ハンバーガー、ポテト
* 夜2−カレー(タマネギ、ニンジン、牛筋)、サラダ(ヨーグルト、レタス、トマト、キュウリ)

2003年03月01日(土)
初日 最新 目次 MAIL HOME