絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


額縁を買いに〜TOY STORYの絵コンテ集が欲しい。         2001年07月01日(日)

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今日はユザワヤに額縁買いに行った。

油絵額を3枚、デッサン額を2枚買って合計2万4千円。号数がインチ、4号、6号で小さいためか思ったよりは安い。でも油絵額は一枚、8千円もしてちょっと予算オーバー。個展会場での絵の値段をいくらにするか。原価計算すると、心が揺れるのよね。画廊の人に言われたことを、もう一度思い出す。

科学博物館隣が丸善なので、帰りがけに少しガラス工芸展示品と洋書を見た。WeddingやGardenの花の写真のある本、ハードカバーの本の表紙の絵や彫刻作品。などなど。ちなみに一番欲しかったのは、TOY STORYのMaking Book。絵コンテ付き画集。5000円。
これがめちゃくちゃ面白いのよ!絵コンテのクセに、油絵の風景などがある。遊び心満載の気の利いた風景、跳ねてる色の構成、美しく達者な描写、表情豊かなギャグの顔。いきいきとした手描きの線。映画はオールCGだが、Makingでは3Dモデリングラインの参考としてキャラクターの塑像もある。そのまま作品としても通用するくらい、いい味出してる。


振り返って、わたしゃ、何をやってるんだろう、どうしてこんなつまらないテーマを選んだんだろう、という気分にまた襲われた。


相棒に「今度はもっと、他人様に受け入れられるような絵を描きたい」と言うと、
「でも俺はどうせやるなら、自分の好きなことを思いっきりやりたい」という返事。
私「本の装丁や工芸品を見ていると、なんかこう洗練されているというか……」
なんて言ったか後は忘れたけれど、相棒はそれで分かったようで、
「あぁ、(他人に見せるために)店に並んでいる作品は洗練されているよね。」

そこまでやってみて次の段階に来たんじゃないか、というような事を言ったのだと思う。

公園で出会った女の子どうして私は公園で子供が立ちつくしている絵とかを描くのだろう?それが他人の部屋にかかっていたら、妙な感じだ。例えば企業のオフィスで、社員の人たちが見るとしたら、とりあえず妙な絵だろう。社員の人たちはどんな絵を見れば疲れがいやせるのだろう?喫茶店ではどんな絵があれば、元気が出るのだろう?そんなことを考えた。

一昨日の毎日新聞に、「芸大生に100人に聞きました、好きな絵本はありますか?」という感じの質問に、95%が「ある」と答えている。どうしてそんなアンケートをとったのか、今ひとつ主旨が分からないけれど、Fine Art を勉強したから、絵本から刺激を受けないと言うわけではない、と言うことが分かって、なんとなくその記事はびびっと来た。


多分、個展は初めてに相応しく、独りよがりの世界を露出することになりそう、と予感。でもそれでもいい。そこからスタートしよう。家に籠もって一人描いていた。それで半年経ってついに、他人の洗練された世界を知りたくなった。洗練するために洗練を目指すわけではないが、絵画以外の絵の世界の事を知りたい。
画材と技法の勉強と同時に、テーマの研究の方向性を、見つけられそうな気がした。


◆参考 Toy Story
http://www.planet-k.com/alien/books.asp
http://disney.go.com/DisneyBooks/new/toy/ToyStory/ToyStory.html

Toy Story Coloring Pages(塗り絵)
http://www.childfun.com/color/toystory.shtml

by HPY


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