絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


会期6日目 〜会期終了。また会う日まで。(^.^)/~~         2001年07月14日(土)

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最終日。

またまた素晴らしいお客さんが来た。
今回の個展は、作品展というより素材の証明。自分がとりあえず原石であり、将来どう化けるか、という予想するのが楽しい展覧会だったと思う。(笑?)

まず、展覧会ハガキの表紙の抽象画と、力が入っている展示品の細密描写が噛み合っていない事が、いろいろ言われる原因だったと思う。抽象好きにあらぬ期待を持たせて、反転して酷評、という感じか。(それはそれで面白かったけど)

でも、お隣の作家さんが言っていたけれど、私は素直に話を聞くからいろいろと言い易いんだそうだ。中にはアドバイスしたつもりで、かんかんになって怒る作家もいるそうで。言われてみれば、そういうプライドはないな。「脛に傷」系で昨日はちょっとに怒っていたけれど。


それで素晴らしいお客さんのツヅキ。
なんて言うのかな。うまく言えないけれど、原石だ、って言ってくれたのね。もちろんこのままじゃうまくいかない。どう転ぶか。転びようによってはすごいものが出てくるかもしれない、って。うん。良いように解釈するけれど。どう転ぶか。「希望を持ちなさい」から一歩出る。頑張ればつかみ取れそうな気分に襲われる。


情けないけれど、自分では一人では分からなかった。見てもらって、好きなこと言ってもらって、一喜一憂して、開き直って、もらった課題。他人の言いなりになる、ではなく。
一人の人ではなく、いろんな方向からの意見をもらったから、何を取り入れ、何に反発し、何を残すのか。そこから考えていこうと思う。頭では考えてしまったから、来週から手でね。


狭い会場だった。作家である私も同じ部屋にいない方が良かったのではとつくづく思った。あのくらい狭いと、誰かいるだけで落ち着いては見られないな。

お友達が来たのは嬉しかったけれど、あの狭い会場に2人以上が居座ると、他のお客さんが入れないし、声も響く。部屋がいっぱいで内輪になっているのを見て、事実逃げちゃった人も何人かいたんだよね。初日に思ったんだけれど、絵を見る雰囲気作りをするのもまた作家なんだ、と言うこと。ディスプレイをしなくても。
絵を見てもらいたかったんだ。あの場所、職場だったんだ。一応私にとって。同窓会会場にはしたくなかった。

長居で結果的に追い出すようにしちゃった人、申し訳ない。
お茶もお菓子も椅子さえ出せずにごめんね。
今度また会って、喫茶店ででもゆっくり話そうね。

by HPY


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