ワンコの絵 〜 下地考 2001年08月01日(水)
----------
「足が痛いから保育園に行けない〜〜〜。ママが行ってた病院にボクも行く〜〜。」
免罪符とばかりに連発するチビをなだめすかして保育園に。たいてい登園しちゃえば楽しく過ごして、迎えに行っても帰りたくないと言うに決まってる。この日もそうだった。
送ったついでに薬局に行って、膝の処方箋をもらう。昨日は時間切れで行けなかったので。げ、痛め止めの飲み薬の他に胃薬まである。なんかきつそう。湿布がかぶれてカユイので、塗り薬に代えて貰う。
会社に出す請求書。
今月から時給になってしまったので、計算するのが超面倒くさい。しかも額は3分の1程度。同じ作業して計算方法が異なるとこうも違うモノか。やる気はさっさとなくなったけど。時給計算だと、効率悪い方がトクじゃん、なんて思ったり。まぁ、1時間近くかかったけど、はんこ押して郵送。
掃除・洗濯・茶碗洗い・布団干しなど、珍しくまめまめしく家事をする。
昨晩は同報配信発行、請求書、ファイリング準備の画像加工と、4時くらいまで起きていたが、今日は眠くないぞ。
────
午後、イヌの絵に取りかかる。仕事分。プリントアウトしたキャンバス地に直接描けるか、という実験も兼ねている。
うーん。描きにくそう。写真が下にあると邪魔だなぁ。地もキャンバス地とはいえ薄いし。いつも板に石膏地きちんと施して描いていたからなぁ。でもこれで成功すれば、七面倒な石膏地のありがたみは薄れる。とりあえずあたりだけとって、後はジェッソで消す案を考える。
以下作業手順。
(1)インクで平筆・ラフな下絵を施す。
→はじくので失敗。
(2)インク・ペンで墨入れはOK。
黒だと沈みがちなので茶で施す。
ぷかぷかして描きづらいなぁ。水張りする。
(3)アクリルジェッソを薄く溶いて塗る。墨入れは薄く出て、
写真箇所は消えていい感じ。
(4)上から再度墨入れ。ペンは下のジェッソを削ってぼろぼろにしてしまう。
くそ、どうしてもペンは使えない。
油絵とペンを併用するのが夢なんだけれどなぁ。
(5)でも、明暗、形を作る平筆のノリはいいので、そのまま描写。
お、いいじゃん。茶・黒のインク、平筆、面相(大)、面相(極小)で描写すると、
鉛筆画では得られないのびやかさと、テンペラでは得られない透明感、
水彩では得られない緻密な描写と堅牢感がある。気に入った。
(後で思えばここで一端記録しておけば良かった。)
(6)濃いめに描いたところでジェッソをもう一枚かます。
これでジェッソはおしまい。白色絵の具として使えたらいいんだけれど、
油との併用はできないからなぁ。
(7)テンペラで描写。いい感じ。(挿し絵参照)
(8)油絵の具で一枚のせる。これがなんとなく汚い。
(9)テンペラで全体的に大きく色を乗せる。だんだん汚くなる。
おかしいなぁ。水張りしたけどぼよぼよ波打ってきて描きづらい。
強制乾燥!とばかりにドライヤーをかける。
(10)汚くなっても平気。落としちゃえば、と布で大きく拭く。がりがりと落とす。
これが大失敗。落とせねーじゃん。(^△^;)
下地がほとんどないから、ジェッソの下地が代わりにボロボロと
はがれてくれてこりゃ困った。
アクリルジェッソは化学物質が横に被膜を作っているだけで、
全然下地に食いついていかない。浸透していない。
脆弱な支持体だなぁ。それにこれは塗り直しを許さない地だ。
本当に一発描きしないとだなぁ。値段的にも。
ま、この辺は勉強させてもらいます、という感じもありますが。
保存面でも不安が大きいなぁ。後日ぽろぽろはがれたりしないだろうな。
2時間目に大成功で驚喜していたのですが、3時間目に大失敗でちょっと落ち込みましたです。ま、いっか。ノリがいいとものすごく作業早いということが分かったので、次もさっさと訂正しよう。
それに、普段やっている石膏地がいかに描き進めやすいかいかということを再認識しました。浮気して古女房の良さを知る。(←おっさんくせー)
────
夜は洗濯物をひたすらたたんでました。今日は3回も洗濯機回しちゃったので。
by HPY
Diary INDEX
|
BACK
|
NEXT
|
制作日誌をメールで読む |
HOME GALLERY