板に布張り&石膏塗り〜手がかゆい 2001年09月20日(木)
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午前2時。雨が降っている。
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今朝は本当に仕事のトラブルで焦った。でも、一応社長さんがうまく繕ってくれて何とかなったらしい。万が一やばくなったら、個人事業主(今、バイトでも社員でもないから)の私と取引停止を先方に伝えるから、という感じ。良かった。(^^;
ミスでの責任って、自分のならいいし、人や部下のも構わない。自分がやるのはまぁいい。でも、自分のせいで誰かが尻拭いするのを見るのは結構ツライものだ。
今日、明日と引き続き同じ仕事。3連ちゃん。でも、もうドジったりしない。
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デジクリのメルマガに、アマでうまい人はたくさんいるけれど、「クライアントの意向をくみ取り、締め切りをきちんと守る」というのがプロだ、と言っていて共感。デザイナーの話だけれど。適当にいいとか言われるけれど私が絵で食っていけないのはこの辺だろう。(^^; あと、プロは描く量も違うよね。
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◆今日の作業
石膏塗り。板7枚。片手間にできる、なんて思ったけれど、やっぱり時間との戦いだったよ。膠を湯煎するのだけれど、どんどん冷えて固まって来ちゃうから、急いで塗らなきゃ。途中で何かに熱中するともう忘れちゃうから、タイマーかけといた。火。
いつもスパゲティを茹でているシチュー鍋にタオルを引いて湯を入れて、湯煎している。もう画材と料理道具の区別がつかないよ。洗えばいいだろうって、家族はやっぱりイヤかなぁ。(ぽりぽり)
◆処方箋
7%の膠水 1容量
硫酸カルシウム(二水石膏) 1容量
チタン白 1容量
水 1容量
今回は200ccで。ビーカーで計る。
膠水に石膏とチタン白を静かに振り入れる。私はケーキ振るいの、手動でしゃかしゃかするヤツを使っている。ダマが全部除去されて良いのだよ。
気泡ができないように混ぜる。これもケーキ・クリーム用のゴムへらを使っている。100円ショップで手頃なのがあるのだよ。安いよなぁ。ああ、これがデフレってやつですか?
最後に水を入れる。おっと膠水を湯煎するときは沸騰しないようにくれぐれも注意!定着力がなくなるんだよね。
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◆布張り&石膏塗り
技法書にあった処方箋はもっと薄い。それでもう少し水を加える。
薄い石膏を先に板に塗り、それから寒冷紗を張るのはいい。気泡もできずらいし、板に浸透しているので、布も張りやすい。端を切って乾かす。乾いたら裏。裏は真ん中が空いてしまうのだが、そこにもあて布をして石膏を塗る。板は薄くても、裏表同じように塗布すれば、反りを減らすことができる。
布張りの時、手で押さえたり、ふき取ったりしながら作業を進めていたら、腕や手のひらがかゆくなってしまった。うーん。一応人体無害なはずなのだが、ちょっと敏感肌のようだ。膠がかゆいのか、石膏がかゆいのか。
ふとみるとゴムべら。
これをケーキにクリームを塗る容量で、柔らかく板になでつけると、ちょうど指でサイドの余った石膏をふき取るように角がぴしっとする。指にはかなわないさ、そりゃ。でもなかなかいいぞ。木べらよりいい。木べらは固くて好きじゃない。
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7枚布張りする途中で布がなくなった。
夕方、寒冷紗か綿布を求めて近所の安売り店へ。うーん、安くはないなぁ。
寒冷紗下さい、と言っても、若い店員さんは露骨に「はぁ?」という顔をしていた。
「なんでも昔は蚊帳の原料にしていたらしいんですけれど・・・」と言ったら、もっと変な顔された。知らないよね、寒冷紗。
後で相棒に聞いたら「あぁ、ガーゼのような感じで、荒くて固い布でしょ」。う〜〜〜ん、表現が的確。どうも工芸用品らしい。相棒も昔何か作ったときに利用したんだって。何を作ったのかは聞いたけれど忘れちゃった。
やっぱ、画材店で買うのが一番安いや。バイクで40分。
明日朝一で飛ばすか。
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お隣に食事時に行ったら、お義父さんがもう板を用意してくれた。それもたくさん!15枚くらいある。感動。早い!綺麗!本当に合板作ったんだろうか?市販とは違う感じだから作ったのかも。すげー。感動した。
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◆参考サイト
日刊デジクリ 9月19日号
デジクリトーク デザイナーのアイデンティティ?
by HPY
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