デッサンの基礎について 2002年11月14日(木)
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「デッサンの基礎」に関するレポートを書いた。
参考図書はすいどーばた美術研究所の「デッサンの基礎」。
昔は全然分からなかった。今はある程度分かるけれど、これを教室で講義するには少し難解だ。それで選んだ図版の流れに沿って文章を書き直した。
多少自分でも混乱する箇所があったが、まぁまぁ普段使うようなやさしい言葉を使って大意を伝えられたんじゃないかな。
「デッサン」とは「ものの見方」だ。
だから、漠然とものを見るのではなく、無意識からまず「意識」してほしい。
そのためにはどこに注意してモチーフを観察するのかと、その点にポイントを絞った。「意識」してほしい点は比率、量感、動き、形の持つ力の4つ。これを15分くらいでしゃべる。
短い時間だ。理解できたかどうかは知らない。
その後はいつものようにみんなモチーフを見ながら絵の具をのせていく。
しばらくして途中経過を覗く。
すると不思議なことに、今まで分からないからと無視され続けた「空間」が、突然画面に現れていた。それも何人も!
淡々と描いてるけれど、たぶん確かに何かを感じたんだ。
きっかけを得て「何か」を感じたんだ。
強くふるえた。
本当に「デッサンとはものの見方」なんだ…。
画面に全て現れる。
夜のアトリエでは相変わらずドライフラワーを描いている。
このモチーフ、実によくわたしに合うなぁ。
描きながら「デッサンの基礎」をもう一度反芻する。
by HPY
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