公募嫌い 2003年05月03日(土)
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公募嫌いと言いながら、今日は国画と上野の森大賞展を見た。
コンクールの方がましだろうとおもったけれど、上野の森はたいしたことなかったな。一枚小さめので、すごいいいなと思ったら、審査員の土屋礼一のだった。絹谷は…あれが最近のなのかな。
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国画はねぇ、良かった。
公募嫌いだけれど、なんか盛り上がったな。
予想だけれど、新人と古い人はすぐ分かった。
新人のにシンパを感じる。故人作品室にあったのは、やっぱり古い印象が。
ごちゃごちゃ描くのよ。みんな。
100号150号めいっぱい、バックに色を散らして。夢を散らして。
それが意味があるとは思えなくて、みんながそうしているからなのかと。
そうなのかもしれないな。
そういう意味でも、新人のは良かった。
新人がよく見えるのは、粒がそろっているからだろうな。
よく見たら自家製額が多くて、それも好印象のひとつ。
既製品はのっぺりしているから、木のシンプルなフレームが絵に合って見えた。
去年初入選した知り合いの作品はなかった。出品しなかったのかな。
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他に感動した展示会は、科学博物館の植物画展。
小学生、中高校生、一般部門に分かれていて、それぞれに特色が。
小学生はえー、2年生でこんなにうまいのー、って感じ。
低学年はまだ観察力よりもイメージの方が強いから、具体的に描くのが苦手だという意識があったから、あそこまで具体的に観察できるのは意外というかすごいというか。周囲の大人の影響力があんまり強いのもイヤだな、と思って、こぎれいなものより元気な絵に惹かれた。
高校生の大賞は良かったなぁ。
繊細で、たおやかで美しかった。
若い感受性の塊って感じだった。
一般部はさすがに熟練していて巧い。
安定しているので、高校生大賞ほどはらはらして見る楽しみはないけれど、大賞、次点はやっぱよかったな。
一番良かったのは、この展示会主催が植物研究所だということ。
絵に対するコメントではなくて、その植物の特徴なりがコメントされている。
そうだよ、植物画はやっぱり図鑑から出発しているんだ。
作家の思い上がった婉曲より、図鑑的な目で観察するということは、自然に対して謙虚で、それはすがすがしいものだ。
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連休中は子どもの遊び優先なので、美術館よりも恐竜のいる科学博物館。
作業はほとんどできないし、絵もゆっくりは見られない。
それでも見ることができて良かったと思える一日だった。
by HPY
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