絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


大勢と、一人と。何を最優先にするのか。         2003年07月10日(木)

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制作途中

なんとも言えませんな。(ため息)

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月・火は東京アトリエへ行き、水曜は小学校アトリエへ。
小学校アトリエは人が多く落ち着かない。
なんてったって50人近くいるんだもの、
場所取りから始まって、飛び交う情報に耳をふさいだり傾けたり、
多勢がいる空間、それだけでうずまく群集心理に呑まれて、
とても平静ではいられない。
緊張して顔がこわばってるような気がする。
顔だけでなく、絵もこわばっているよ。
このアトリエに来て3ヶ月経つけれど、一枚として気に入ったモノがないのは問題だなぁ…。

もちろんいいところもある。
2週間ぶりに来たら、初夏展に向けての完成作品が多く、
レベルは高いし、とても刺激になる。
あぁ、でもなぁ…。(-.-)

集団に弱い精神をここで鍛えるか、
少人数であらぬ刺激は避け、集中して作業するか、
どっちでも益はあるだろうけれど、
金がからむと苦しい。

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東京アトリエにできれば毎日行きたい、
小学校アトリエは月1回くらい顔見せで出れば、
適度な刺激を受けるだろうし、それで充分かな。
アトリエが2カ所もあると、道具の管理も大変だし。
でもそうできないのは東京アトリエに行くと、金がかかるのよ。(+_+)
毎日行くとなると、アトリエ代と交通費で月4万円の出費かな。
これに画材代、食事代、出品料等があるから、
月のバイト料軽く越えちゃうじゃんね。
食事代は弁当・水筒持ってけばなんとかなりそうだけれど、
あんまり節約すると、衝動買い・ストレス食いをしそうでコワイ。

金か、その他のメリットか。
金をとってもロクな目に遭わないような気がするんだけれど。
金を払ってでも制作に打ち込めるのならそれでもいいんだけれど、ないフトコロは振れないし。(>_<)
いや、でも無理すれば、いやいやいやいや、やっぱり…。

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そうだ、今回の絵の失敗の原因究明を。
テンペラ下地の上に油彩層、はいつものことで、
塗膜のひび割れ、剥離など技術的な失敗はないんだけれどさ。
「とりあえず」で全体を油層膜で覆うのはやめろと前も思ったのにまたやってしまった。
形に沿わないただの絵の具は邪魔なだけ。
色彩は強め、強めが裏目に出た。
形にならない強い色は邪魔なだけ。

前回の80号と違って、この絵はモノトーンにしようと進めてきたのに、ブランク空けてすっかり忘れてた。
アトリエに行ってから3時間ぐらいの作業は、人数と熱気に惑わされ動揺して後ろへ下がってゆっくり見る余裕もない。
いったいなにやってんだろうと言うくらい気持ちがぐらついた。
そんで慣れたと思ったらもう時間。ふぅ。


80号あげたときのいい勢いで続きたいのに。
とりあえず、今度の金曜は人がいないが場所は空いてるそうなので、
人数が10人以下になることを祈って小学校へ行こうと思う。

by HPY


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