穴は必要か? 2003年07月08日(火)
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50号×2、30号×2を例の台車に乗せて品川まで運ぶ。
50号はリキキャンなので、軽くヤスリをかけ、クサカベジェッソを。
水加減を見ながらハケで塗る。裏にメモを。今日が一層目。
30号は描きかけ。
教室で描くよりアトリエで描いた方が集中できるだろう。
9月まで出品スケジュールぎっちり詰めちゃったんで、
なるべく早く取りかかって仕上げたい。
あんまりたらたらやっていると飽きるしね。
勢いってものが必要だわさ。
テンペラ層がもう乗らなくなってきたので、ここらで一層油層を挟む。
前回のような失敗はしないように…。
とりあえずいきなり、濃いコーパルを塗るのは避ける。
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混合テンペラにおけるオイルの調合
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4:ダンマル(2:1調合)
1:ヴェネツィアテレピン
2:サンシックンド(スタンド)
4:テレピン
前出、佐藤一郎先生の本の通りにすると、失敗は激減する。
ヴェネツィアテレピンが結構効いてるような気がする。
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使用絵の具。
最近お気に入りの透明色しか使わない。
すなわち、
【赤系透明色】ブラウンマダー
【黄系透明色】ブラウンピンクまたはインディアンイエロー
【青系透明色】プルシャンブルー。
この中でブラウンピンクとインディアンイエローがイカしている。
この色とピグメントでクサカベと離れられなくなる。
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この辺まではのってたのに…。
まったく、油層を塗ったところで写真に残しておけば良かった。
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まとまったところで手が止まる。うぅうううーーーーーーーーーん。穴は必要か?
いきなり主題が変わったぞ。(-.-)
↑ちなみに最初のエスキースはこれ。
途中段階とはいえ、大きく異なるぞこれ。(@_@)
エスキース一枚しか描いてないのにGO出しちゃったのは早急すぎたか。
せめてあと2〜3枚描いておけば良かった。
本番で悩む羽目になるとはトホホ。
まぁ、オイルで色鮮やかに平面的・抽象的に組み立てているときは楽しいよ。
でもそこで完成と言えない以上、密度をあげたきゃ描写が入れねば。
描写は旨味の少ない作業だけれど、せっかくできた色をツブすのが怖くて次に進めないんじゃ、それもなんだし、一度描きすぎ等でツブすくらいが丁度いい。
あぁ、この絵はモチーフがモチーフだけに、下手に描くと夢がなくなるような気がする。
いやいや、夢はあるよねぇ?
夢のあるように描けるよねぇ??
穴を描いて、
それを乗り越えて?
最初の段階を追えば模倣、
越えていこう。越えて行かねば。
by HPY
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