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洗濯日和         2003年07月06日(日)

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土日は1週間分の洗濯をした。

洗濯。なんとまぁたまったことか。
洗濯機まわして、干して、たたんで…を4回繰り返す。
買い物時の荷物持ちから食器片づけ、
搬入の時にさえ、重い荷物持ちから釘打ちの釘渡し等、
ほとんど何でも文句を言わず手伝ってくれる殊勝なチビ助(5)も、
洗濯物だけは厭らしい。

たたみながら、吊しながら、DVDを見る。
先週、今週と見ているのが「赤毛のアン」シリーズ。
面白い映画がないと、単純作業の手が進まない。
画面を見なくても、音が出てさえいればいい。
言葉は分からなくても、いいエネルギーを貰えるような気がするから。

面白ければ同じ映画を4回くらい見る。
「赤毛のアンは明るい空想好きの女の子が出てくる児童文学」、と一般的に認識されているが、それは大いに違うらしい。当時の社会風習を如実に取り込み、大人でもちょっと難解な古典詩や文学・引用がいっぱい詰まったものだという。

「今を生きる」と同じだねぇ。
「詩」。英語の「詩」の魅力。

新潮文庫から出ているアンシリーズは学生の時全部読んだのだけれど、どうも訳があんまり好きじゃなかったのね。なんだろう、女の子向けすぎるっつーか、文体が平易すぎるというか。
有名な「赤毛のアン」だけ訳者が何人もいたから、比べてさ。
アンシリーズは、その一番違和感のある訳者のしか出版されてないのでがっかり。
全部読んだけれど、その違和感はまだ残っている。
特に平易に訳しているせいか、穏やかな日常描写は退屈そのもので、
モンゴメリの他作品を読む気力は失せた。
他の人が訳本があれば読んでみるかもしれない。
ちなみに「アンの青春」と「アンの娘リラ」が一番面白かった。

原文で読む根性は今のところないのだが、映画のスクリーンプレイ(セリフ集)の英語版を読んでいる。解説ついてるし。
原文で読む詩は綺麗だな。意味は分からなくても、
いいエネルギーを貰えるような気がする。

◆参考リンク
赤毛のアン電子図書館
   ┗赤毛のアンの魅力 →ここの「松本訳の特徴」が面白かった。
   ┗松本訳・「赤毛のアン」本の紹介

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洗濯ものを全部たたんだ後、50号キャンバスを張る。
今回は、リキキャン。ま〜た初めての素材を使う。
一応「テンペラ絵の具に最適!」とか書いてあったから買った。
ジェッソを堂々と塗るつもり。

どうもメーカー市販の缶で売っている速乾性の地塗り剤は、あんまり良くないらしい。一番いいのは昔ながらのファンデーションホワイト。シルバーとリンシードで練って異あるヤツ。
わたしもこないだ使用したとき、気がつくと地塗りの箇所から剥落していて、こんなことは今までにないからびっくりした。
一番安い廉価品のキャンバスを使ったときは、 そのメーカーが塗ったはずの塗料箇所から剥がれ、生地が見えてしまっていた。こわやこわや。

前回まで、板に何日も石膏塗って手間暇かけて地を作っていたのに、
キャンバスに戻った途端廉価品で適当くさくなっちゃって、
性格が破綻しているよね。

今度は剥離なしでうまくいくかなぁ…。
その前にまたこれ持って電車に乗らなきゃ。(^^ゞ

by HPY


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