絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


5000円の価値はあったのか         2003年07月04日(金)

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今日は絵の搬入日。そこで頭が痛いのが絵の運搬費用。
そこで飛び込んできた情報、14200円が9700円に…。

えー!安いじゃん、安いじゃん。
個人宅まで取りに来るのと、運送会社の集荷所に自分で持っていくのと5000円近くも差があるとは…。
6月に東京アトリエに行くようになってから金穴感がものすごくあるので、ここでの5000円は美味しかった。
(今きちんと領収書見たら4500円だったけど)

そこで決断した!
アトリエから木場の集荷所へは、自分で手で持っていこう!

いつもいつも相棒と車に頼ってはいられない!
自分の絵だもの、自分で搬入しなくては!!!!
…と、大いに気負ってでかける。

実は80号を運ぶのは初めてじゃない。
昔のアトリエは金はなく体力ありのおにぃちゃんが多かったので、
一人が始めるとみんな一度はやってみるのね。

そこに強者がいて、未だに搬入業者に頼らず都内搬入は電車でしている人が、今のアトリエのリーダーなのだ。
そこのメンバーは車で搬入なんてしない。
彼は専用に台車までこしらえている。
キャンバスの下に回転式の車輪を4つとりつけた台車、これがあればわたしでも電車で運べそう。早速台車を借りる。

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まず最寄りの地下鉄駅まで歩く。今のところ問題なし。
次は恐怖の階段。エスカレーターを期待していたが、地下鉄駅にはそんなものはなく、狭い。怪力出してなんとかクリア。

プラットホームで次の恐怖は訪れる。
最初の電車が来たとき、柱に立てかけて置いただけだったので、
電車が通り去るときの風圧でバタン!と派手に倒れる。
日本橋で乗り換えしたら、
満員サラリーマンの車両につっこむ羽目となる。

木場駅で降り、エスカレーターに乗ろうとし、空くのを待つ。
また電車が通り過ぎると、風圧が……。

わぁー!!吹っ飛ぶ吹っ飛ぶ、持ってかれちゃうよ!
1.5mのパネルは、風に引っ張られての凧状態。
そのまま線路側に引きづられていっちゃうかと思いました。

自分の身もだけれど、下手したら線路に絵だけ落っこちゃって、 バラバラにされてたかもしれないと思うと、引きつった笑いしか出てこない。

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他にもいろいろあって、夕方4時半頃やっと目的地についたけど、 梱包はがしてみると案の定、段ボールの切れ端が一部絵についちゃったのね。
もう疲労の極致だったので、手でこすってはがしてごまかして、さっさと搬入業者の人に渡しちゃった。

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手で運んで電車で搬入…
果たして5000円分本当に得したのだろうか??(^^ゞ

一番大きな誤算は、絵がキズついたこと。
表面的なキズもだけれど、あれだけガッチョンガッチョン振動を与えていれば、絵のためにいいわけがない。

私の絵の表面はオイルを薄く何回も重ねているので、乾かしても何ヶ月かは少しペタペタしているのね。そこに段ボールがあたってしまった。

地下鉄はJRと違ってエスカレーターがほとんどなく、 タイル張りの床を車輪付きの台車が通りづらいというのも誤算。

あぁ、改めて思う。
5000円分本当に得したのだろうか??
5000円分フルに働いたのはわたし。慣れない仕事、質は伴わない。
次回は5000円金を払って、専門家に働いて貰った方がいいような気がしてきた。

それか自動車免許を取って自分で運転する。
アトリエの人に言ったら、そっちの方が金がかかるよ、と笑われちった。(+_+)

by HPY


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