水彩の色彩と素描について 2003年07月03日(木)
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生徒さんで水彩画希望の人が増えてきたので、ちょっと練習。
紙はワトソン紙。表紙が黒い、クラッシックワトソン。
高くてあんまり買わないけれど、昔からのお気に入り。
振り返ってみると「いわゆる水彩」というのをほとんど描いたことがないような気がした。いつもいつもペンやボールペンなど、強い黒い線で描き、その上にメモ程度に着色する。
日本画受験生だった頃に山ほどした、透明水彩素描。
短時間で一気に描くイメージ素描。
ペンがなくても、わたしは絵の具だけで大胆に色をおけるのか?
本に出てくるような「いわゆる水彩」にチャレンジしてみることにした。
「いわゆる水彩」……。
何やってんだかわたし。(+_+)
また「みんなと同じような絵が描きたい」病になってるなぁ。
水彩には大きく分けて2種類のタイプがあると思う。
ひとつは色彩派。
軽やかで繊細な水彩画材の魅力を最大限に引き出す。
風景やイメージ画なんかが特にそうだよね。
色を鮮やかに発色させ、細かい形にとらわれずに大胆に手早く描いていく。
もうひとつは素描派。
ボタニカルに見られるような記録画。
丁寧に実物の存在を損なわないよう、忠実に模していく。
やっぱり透明水彩は色彩最優先で一瞬の感動を即座に水で留める、そのための画材、そんな気がする。
一瞬の勝負。
書と一緒でさ、手早く描いては描き捨てていくものじゃないかな。
水彩でじっくり素描がしたかったら、下素描での鉛筆は手放せないし、
絵の具だけで素描しようとしたらやっぱりテンペラだよね。(^.^)
by HPY
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