- 2001年06月27日(水) 東京湾
東京湾は汚い。 泥水のような色をした海の上にいる。
海の色ってのは本当はこうじゃない。 なんといっても青色に尽きる。 暗くて、どっちかというと黒に近い青色から透き通るような水色まで。 色々な海の色があるし、天候によっても変化を見せる。 あの太平洋上の深い青色なんて絶対に忘れられない。
…この海は死んでいる。 昔、東京湾といえば遠浅の、それこそ素晴らしい湾だったそうだ。 魚はたくさんいたし、鯨だって泳いでいたという。 今でいう有明海のような所だったが、埋め立てや掘り下げで海流が変わり 結局、こんな状況になってしまった。
それでも、少しばかしはマシになったようだ。 一昔前、まだ環境汚染なんかが騒がれる前は東京に入港すれば船底についた 貝が全部死ぬから綺麗になって良いなんて言っていたそうだ。 その頃の海の色はどうだったのだろう。 海底のヘドロからガスが吹き上げる東京湾を想像するだけで恐ろしい。
壊した自然はすぐには戻らないだろうけど。 青い東京湾を見てみたい。
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