おもろうてやがて悲しき
昨日行ってきました「天保十二年のシェイクスピア」!
4時間にもなる超大作でしたが、途中で飽きることなく見る事が出来ました。
息つく暇もないほどテンポが早くて、どんどん人が死んでいく・・・。
見せ方もさすがいのうえさん!生バンドによる大音量の演奏や役者さん
たちの歌で楽しませてくれて単調になる事なく最後まで面白かった!
20年以上前の舞台なのに完全にいのうえさんテイストに仕上がって
いるのも凄いと思いましたし。(新感線テイストとも言えるのかしら)
結局シェイクスピアのどこがどれだったと説明できるほどは分からなかったん
ですが、別にわかんなんくても面白くみられる芝居でよかったです。
ま、一つ難を言えば主役である沢口靖子さんの大根ぶりでしょうか。
あんた何年役者やってんだ?!と突っ込みたくなるほど棒読みセリフ
だったり、啖呵をきる所でも、まるで迫力なしで芝居がしまらないったら・・・・。
確かに美しい役者さんではありますが、それだけだったよぉな。
周りの役者さんが上手い方ばかりというのもありますが、それにしても・・・って
印象がぬぐえません。美人だったけどさぁ・・・・。
2幕からの一人二役。早変わりは「どうなってるの?」と思うほど素晴らしかった
だけに残念ですね。
ホント、おみつが再登場して以前とすっかり変わったと印象づけるシーンが
しぼんでしまったのが残念でしょうがない。あそこが上手く行ったら後半も
もっと面白くなったんだろうに。
 期待の古田さんはおちゃめさんな所もあってグー!でした。
しかし、いつものような女ったらしでヘロヘロしてる所がないのが新鮮。
でもちょっと物足りなかったかな。あまりにも笑いもないままリアルな
エロシーンが出てきちゃうのでドキドキだったというか(笑)「古田さん、
何か言わない(やらない)かしら?」とつい期待してしまって。
今回の芝居は最初から最後まで生々しい性描写が多いのでテレビでの
放送は無理だろうなぁ。死姦までしてるし・・・・。
演劇協会の主催だからNHK総合「芸術劇場」で放送されるのでは?と
ふんでたけど、見たら「だめだこりゃ(笑)」でした。
あんなに生々しいのは久しぶりに観たなぁ。昔は花組芝居の舞台で
あったけど・・・。かなり前の話だわ。新感線に行くようになってからすっかり
足が遠のいているからなぁ。今もあんなシーンやってるのかしら<花組芝居
生ちゅうとかあったよな確か(笑)(花組は男性ばかりの劇団なので
もちろんキスシーンも男の人同士です)。

おっと、時間がきてしまったので続きはまた夜にでも。
(なんかこの切り上げかたユリオカ超特急みたいだ(笑))



お昼は話が逸れたまま終わってしまった。
家に帰ってきたので「天保十二年の〜」CD聞きながら感想続きです。
えと、えと、古田さんの話の途中だったんでした。
幕兵衛とお里の最後が壮絶でしたね!あそこはかなりグッときました。
友達いなかったら泣いてたんだろうなぁ・・・(笑)
だいたいあの二人は三世次がひっかきまわさなかったら幸せになれたのに。
あんなにお里は幕兵衛を愛してたのに・・・くやしい。
もちろん幕兵衛も愛していたからこそ嫉妬に身を焦がし殺してしまう訳ですが。
でも三世次がいなければ、まだ姉妹の争いは続いていたのかもしれない。むむぅ。

ところで上川さんは、上川さんじゃないと思うほど熱演でございました。
どうも二枚目俳優ってイメージがあるから三世次(みよじ)の役はどうなの?なんて
思ってたんですけど、迫真の!でしたね。
あぁ、でももっと悪の色気があっても・・・。でも三世次ってそんな役でもないかな?目に見える醜さよりも更にココロが醜いのが三世次。
だから色気なんてなくていいのか・・・な。
三世次はトコトンずるくて醜いのであまり感情移入も気持ちの入れ場がないのでどうも何かが欠けているような感じがしてしまうんだよなぁ。
何度も見たら又印象が違う役なのかもしれないけど。
まぁ、それはヒロインであるお光にもおさちの感情が伝わりづらかったのも原因でしょうね。
日陰ものである三世次が光りと幸(さち)=日の当たる場所での幸せの両方を求め自滅していった訳ですが三世次の最後のシーン、タネが見えてしまったので興ざめだったのが残念。
もう非常に残念!!だって、あそこから血が噴き出すんだな、って吊り上げられた時に判ってしまったんだもん!!
知らずにあの壮絶な最後を見たらそりゃあもう「おぉぉおおーーー!!!!」となっていただろうけど。
あの構成は正面にだけ効く方法。
下手、上手ブロックだとタネが見えちゃうんだよねぇ。

今回ツボだったのは大親分(鯛の十兵衛)v おちゃめさんで好きでした。
あと、2幕で登場したまこりん!!笹川の繁蔵に扮したあのドレッドにオレンジのグラサンが格好いい!!違和感なし!違う一面が見られたようで心臓鷲づかみ(笑)
いつも理系な人がラテン系に!(笑)
じゅんさんは言うまでもなくお調子者の「百姓」の時がかわいくって良かったですv
幽霊に扮している時のじゅんさんはまるで和み系(え?)
この芝居の中で一番笑ったシーンかも(笑)
女優陣では、やっぱりよし子さんと恵さんの姉妹対決!歌もうまいし、姉さん'sの格好良さ満載。やっぱり恵さんは男前でした!「犬夜叉」の時の奈落様も男前でしたけど、今回のお里は色っぽくて度胸があって毒と華があって更に良かったー!

長くなったので今日は一旦切ります。
後は間近で見たTAKIくんの格好良さとか姉さん'sの感想など、まだ書きたい所がいっぱいあったり・・・。でもいい加減、感想にしても長いよね。
2002年04月04日(木)

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