2004年06月24日(木) |
読書日記。川上弘美「センセイの鞄」 |
ようやく読みました。 平凡社 川上弘美「センセイの鞄」。 川上弘美の出世作?ともいうべき恋愛小説。
高校時代の恩師「センセイ」と30代も半ばを過ぎた独身女性「ツキコさん」 の淡い、ゆるやかな恋愛ものです。
どうも私は川上さんに恋愛ものを求めていないようで、何故か読むのを後回しにしていました。 もちろん川上さんのこと、淡々としてねちっこくないのだけれども。 感想は、と言われても、ううむ、言葉に出来ないなあ。 他の川上作品と同様、会話の不思議な間や飄々とした(川上さん的に表現すれば、あわあわとした、ってところかな?)雰囲気が心地良かった、というのが感想と言えば、感想なのだろうか。
この本、何がしかの賞(忘れた。谷崎潤一郎かな?)を取ったのだけれど、 その前後は20代後半〜30代の女性によく読まれていたらしい。 そういう人たちは恋愛ものとして読んだのかなあ。 うーん。 何を感じたのか知りたいものだ。
ちなみに私は「センセイ」よりも「小島孝」に惹かれるなあ。 確かどこかの短編集に続編が載っているそうなので、それも読んでみよう。
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