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ラヂオスターの悲劇
トマーシ
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2003年10月17日(金)
トマーシの由来

 イージーヴァイルというチェコの作家に「星のある生活」という小説がある。何によらずチェコのものは好きなのだけれど、有名なカレル・チャペックより後の時代の人。チャペックほど威勢も良くない。内容もかなり暗い。雰囲気はチェコの人形劇の方が近いかもしれない。でも書き出しに一目惚れして二回も再読した。トマス・ハーディが好きなように、大好きだ。 トマス・ハーディが好きな作家は幾らもいるだろうけれど、トマス・ハーディを読んだ共感と同じものを持っている作家はそうはいない。ハーディは相変わらず僕の最も尊敬できる作家。信頼できる、といってもいいかもしれない。それは技法的な見事さではない。小説なんて、結局同情できるかどうかなんじゃないだろうか? そういうポイントだけで考えれるなら・・・ おそらくまだしも幸せじゃないだろうか?とにかくハーディの小説には素直に同情してしまう。
 ところで、トマーシはそのチェコの作家の小説に出てくる、これまたかわいそうなネコの名前。

 彼は急にいなくなってしまったのだ。