銀河鉄道999なんかがそうだと思うけれど、70年代の持つ独特の青が好きだ。あと、少し冷たい感じ。 それはあっという間に過ぎてしまったけれど、それにそのあと騒々しい80年代が到来したときには、いささかホッとしたけれど、 でもそれはマクロな視点に立ってみたときの話。なんというか雰囲気なのだ。固く緊張した空気。僕は最後の年だって5歳に満たなかった。 よく年表というか、歴史、例えばオイルショック時のスーパーの写真(俯瞰的なアングルで)古いドラマ。ひょんに出てくる母親の話とかも。 でも信じられるだろうか? 瞬間移動やら、機械人間だのと。薄暗いながらも精密で。それは深く豊かな森であるように僕には思える。古典といってしまうよりBaroqueと言ったほうが妥当な気がする。持論として我々の視野の狭さは決してなくしてしまうことは出来ない。でも年を重ねて昔は腑に落ちるのか。それとも今がたまたまそんな時代なのか。つまり見え易いのか。とにかく夜は既に危険ではなくなってしまい、イディオムとして色々なものを再び手にすることが出来る。勿論、戦慄などなく。 空が落ちてくるような気持ち。僕はきっとそんな風に確信していた。
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