2001年10月06日(土) |
大食いはスポーツだ! |
ここ数日は、日記を書くようなアウトプット作業より、インプット作業に傾いていた。 テネシーウィリアムズの戯曲、「ガラスの動物園」 太宰治の「斜陽」「晩年」 講談社現代新書の「人生の価値を考える」 中公新書の「孤独の世界」 なんてダークで感傷的になる本ばかり読んでしまった。 しかし、ぜんぶ、濃い内容で、心が揺さぶられるようなこともあった。
そんな中、それと同じくらい、いやそれ以上に揺さぶられたものがある。 それは、 TBSテレビの 「フードバトルクラブ」 である。
大食いはエンターテインメントという理解が、これをみて、れっきとしたスポーツとなった感があった。
まず、小林尊の大食いサイボーグとなった体つきに、ぞっとした。 いままではここまで徹底して大食いに向き合った人間はいないと思う。 卵を一飲みする強固なのどをつくるため、のどやその周りを、ジムで猛烈に鍛えていた。 また、咀嚼力向上のため、コチコチの冷凍パンを毎日食べていたり。 こいつ、マジだぞ! と、恐ろしくなった。
もう、歳いってる赤坂さんや新井なんかは、かなわない域に達してしまったのだ。
しかし、前回優勝のその大食いサイボーグを、白田という、淡々とした巨大な大食い野郎が破って優勝した。 意外な結末に、しばらくは思考が止まってしまった。
「テレビチャンピョン」の一企画から発祥した「大食い」を、ごてごてしたルールと華美なスタジオ、過剰な演出、で台無しにしかけた「フードバトルクラブ」だったが、大食いの有名どころが一通りそろって、また前代未聞の高額賞金もあいまって、参加者の真剣さが高まり、うまく昇華できた。 今度は、演出は今のままでいいが、もっとシンプルなルールで、やって欲しい。
次回が楽しみだ。
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