2007年03月21日(水)
【腐敗】 腐って、朽ちて 跡形もなく土に還ってしまえば 良いのに、などと 取り留めの無い事を考えながら 手のひらを見つめた 指の隙間から広がるのは 何も無い 自分の部屋の天井 白い壁紙 この手のひらにも血が通っていて 意思の通りに動いていて ふと何気なく手を伸ばして見るけど 白い壁紙はまだ遠いまま なんで腐れないのかなぁ 血が止まれば良いのに どうして心臓は今も動いているのだろう ポンプの役割をしている心臓が止まり 血の流れが止まり、体が硬くなって 腐っていくのはそれから先のこと まだまだ遠い先 だから こうして見つめてる手のひらが ポロポロと壊れていく様子を想像して ちょっと安らぐ そうして眠りにつく 朝なんて来なければ良いと思いながら |