2007年04月06日(金)
【何度も】
もう駄目だと思って 何度も何度も 崖のふちに立つ 一歩を踏み出す事が出来ず
空を、仰ぐ
青い空が 白い雲が どうしてこんな時ほど 目に沁みるのだろう
誰にも望まれてなんかない 自分ひとりのちっぽけな人間 多少周りの人が哀しんでも 直ぐに忘れさられるだけだ
なのにどうして この一歩が踏み出せない
崖のふちに何度も何度も足をかける 何度も何度も空を見て下を見る 恐れじゃない恐怖じゃない 胸に残るこの苦さはただ
何度も味わった孤独感
この期に及んでもまだ僕は 淋しいと 誰かと触れ合いたいと 心の奥底で望んでいるんだ
浅ましい 情けなくて涙が滲んだ
崖ふちに立ったまま、また空を仰いだ
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