日常喜劇

2001年10月26日(金) 週報


会社で「週報」なる回し物反省文が横行している。
10人程度のチーム内で、一週間に一度、一週間の
反省とか更正点とか書いて提出するのだ。
まぁ一度書けば3ヶ月近く回ってこないから、
そんな固く考える必要はないのだが、今回初めて
回ってきて、私は深く悩んだ。
しかも午前中いっぱいに提出しなきゃで時間がない。
さてどうする?
問題は何を書くかではなく
どう書くか
なのだ。
ここでエラソーに「である」「であろう」調の文章にすると、
きっとお偉方のウケが悪い。「昨今の経済状態から鑑みるに、
経費削減は必至であろう」なんて書いたら「何を言ってるこの若造が!」と
思われてしまう。
ここはひとつ、新人らしいフレッシュさを残しつつ、
私ガンバってますvみたいな健気さをアピールしなければならない…。
てことで、書く前に文章の頭に大きく

謙虚・控えめ・印象に残らない程度にありがち・かつ新人らしくほんのりフレッシュ

と、書く心得みたいなものを掲げて書き出した。
…「どう書くか」じゃなく「何書くか」を気にしろよ。

さて1時間ほど悪銭苦闘した結果できた週報は、
一言で集約すれば「まだ慣れないコトが多いけど頑張りますv」と
言いたいだけの繰り返し文。「〜だけど頑張ります」「〜なので
積極的に取り組んでいきたいです」みたいな健気な語尾が多く
「〜だと思います」みたいに発言の断定は避けられている。
ラストに諸先輩方への感謝も忘れず、新たかつ些細な
決意を表明してシメくくる。
そして、誰の印象にも残らないような内容のなさ。
…カンペキだ…読み返した瞬間、思わずガッツポーズを
作りそうになったほど、我ながら改心の出来だった。
ふ〜…たまにはこんなのも楽しい。


 < 過去  INDEX  未来 >


牛良 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加