ヨシナシゴト

2001年06月10日(日) サッカー

 今さっき、コンフィデレーションズカップの決勝、日本対フランスが行われました。今回は真面目にその感想や日本サッカーへの個人的な思いを書いてみようと思います。サッカーに興味ない人ごめんなさい。

 結果は0-1と僅差ですが内容では大きな差を見せ付けられました。しかし、今大会ブラジルもフランスには大きな差を見せ付けられています。問題は、本気の度合いと食い下がった度合いです。

 まず、本気の度合いですが、例え大きくなくとも今大会はFIFA公式の世界大会で、今日はその決勝です。前回0-5で勝っているからといって、負けどころか、色々な意味で「苦戦も許されない」王者フランスが手を抜くとは思えません。ジダンやアンリを欠きますが、日本も中田、鈴木、名波らを欠きますのでメンバーが万全でない点は同じと言えるでしょう。

 次に、日本がどこまで食い下がったかと言う点ですが、ほぼずっと5バックの形をとっていた割には攻めていたのではないでしょうか。特に、小野と森島はフランス相手でも引けをとっていませんでした。フィジカルで完全に負ける相手に対し良い働きを度々見せていたので、技術や動きは素晴らしいものがあるのでしょう。西澤、稲本がどうしようもなく酷かったので、それを差し引くと今後にも期待が持てます。今大会を見た限りでは、小野、中田のコンビを軸にに森島がアクセントになり、戸田、三浦、稲本あたりが後ろから飛び出し、鈴木がポストとして身体を張るという形が一番の様です。後は、彼らが現役のうちにもっと足の速いフォワードかウィングが日本代表に現れる事を祈るばかりです。
 ディフェンスは、本職のディフェンス3人は少なくとも頑張っていました。しかし、ラインを作るのに5人も取られているので、自力のある相手にやや低めの位置でボールを回されると、プレッシャーが遅れて余計に疲れて時間がかかるだけという結果になりました。実際、フランスの攻めが途切れるのは痺れを切らしてスルーパスを送ったり、ロングシュートを打った後だけでした。要するに、「日本がボールを奪う」シーンはほぼ全く見られなかったのです。そして、今大会は川口個人によるスーパーセーブに助けられた失点が全試合で10点以上ありました。ディフェンスはまだまだ「下手」と言わざるを得ません。攻めよりも課題は残っていると思います。

 日本は、攻め、守り共に「隙を突く」事は上手くなっていると思います。しかし、「隙を作る」事が、特に守りでは出来ていません。ミスを待つディフェンスしかできないと、相手に先制された後はいいようにボールをまわされ、時間を使われてしまいます。
 しかし、この課題をクリアするには「個人の身体的、技術的能力を上げる事」が絶対条件となるので、現時点では悲しい事にこれが精一杯だと思われます。精一杯と思える方策を見つけ出したトルシエはやはり名監督なのかもしれません。

 ボロボロにけなしていますが、日本は急激に成長しています。これは確かで、「世界の中堅どころ」程度のランクには達しています。ただ、依然としてワールドカップで勝つためには何らかの奇跡を必要とする国であると思います。

 今大会では小野と鈴木がシンデレラボーイと呼べるでしょう。彼らは日本代表に必要な人材です。
 しかし、それ以上に日本代表に必要無い人材が見つかった点は喜ぶべきかもしれません。


 襟を立てている暇があったらシュート打てよ西澤。


 本当に、全試合通して何ら良い点が無かった…というか流れるようなパスを止める点、フォワードの癖にポストプレーもどきのバックパスをしてチャンスを潰す点等などいないほうがマシだったかもしれません。鈴木、森島という人材が見つかった以上……お疲れ様でした。


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