ヨシナシゴト

2002年01月08日(火) 日本一

 本日は高校サッカーの決勝戦がありました。
 国見VS岐阜工業。
 試合は国見が3−1で勝ったのですが、私はこの国見という学校のサッカーがどうも気に入りません。この学校のサッカーこそ、日本のサッカーを駄目にしている原因であるとすら思えます。

 国見のサッカーは、システマチックとでもいいますか、いわゆる「基本通り」なサッカーです。基本は大事です。しかし「基本以外やらない」のです。そして勝つためのサッカーをします。

 高校生という、様々な意味で伸び盛りの時期に、基本以外の行動を全く見せないサッカーをする、という事がどのような意味を持つか。答えは単純。可能性が無くなるのです。
 高校生という年代は、当たり前ですが発展途上です。そんな選手たちに対し、国見は「その時点での能力でできうる最大値」を目指し、ひたすらに個を潰していくサッカーを繰り広げております。今大会、何試合か国見の試合を見ましたが、可能性を追求するプレイを見たことが「一度も」無いのです。全試合がつまらない。国見以外の試合は見ていて面白いんですけどね。なんだかナイキだかなんだかがそういうサッカーを批判するCMをやっていますが、全く私もあきれてしまいます。
 監督暦三十余年、人生経験も選手の四倍もある総監督さんの言う事は選手たちより正しいし、それを守っていれば、そりゃ、勝てるでしょう。でも、それは高校日本一でとまります。なぜなら、高校生のうちに可能性を活かす術、要するにファンタジスタたらんとする術を覚えていないからです。
 まったく、前途ある若者から前途を奪って、たかだか日本一に収まってどうするのでしょうかね。いやまあ凄いことと言えば凄いんでしょうけど。スポーツは最低限世界レベルじゃないと凄くないでしょうし。

 また、国見はフェアプレイ精神のかけらも無いようで、マリーシア、時間稼ぎなどを臆面も無くやります。昔のヴェルディじゃあるまいし、そんな事を堂々と「教え通り」やって勝ってどうするんでしょうね。
 こういう考えを書くと、よく「甘い事を言うな」とおっしゃる方が大勢いらっしゃいますが、そんな矮小な勝利の価値をどうしようと言うんだ。

 今日の決勝は審判も国見贔屓だったし、見ていて頭にくる試合でした。
 自分より足が速い、背が高い、技術がある、そんな相手と戦った際の国見の選手の対応がどうなるのか、是非見てみたいものです。
 あー、天皇杯ですでに一回Jリーグとあたった事があったかも。試合は見てないからなんともいえませんが……。


 あ、それから全く話に関係ないのですが、前々回の日記に「二次創作という時点でそれはパクりであり自らの作品には成り得ない」という点を書き忘れていたのでここに追記しておきます。


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