★森博嗣。 『そして二人だけになった』

おお・・・・考えて見れば森作品は久しぶりぶり。
それには小さな訳がある。あれほど「犀川&萌絵シリーズ」にどっぷり
はまって読みまくっていたのだが、なぜか次の「Vシリーズ」には
乗れないのだ・・・・理由は・・・・理由は・・・・・
また次にしよう。

「そして二人だけになった」は、まったく雰囲気を異にする。
もしかして似たようなのがあったかも知れないが、忘れた(笑)←いつものこと
閉ざされた空間の中で、殺人がくり返し起きて、人数は減っていくというのは
目新しいものではないが、残されたのはたった二人なのだ。
うーむ・・・・トリックは完全にしてやられた。うっかりした。
結末はワタシ好みではないにしても。
だが個人的には、ストーリーのサイドにちりばめられている、勅使河原潤の
インタビューがとても印象的で、これがあるからこその森作品、という感じ。
そう、最初に犀川先生にノックアウトされたのも、こういう自分の常識の
外から責めてくるような不可思議な超理数系的発想(というのか?)だった。
そういうのが、とても楽しかったな。
2002年05月01日(水)
By ちゃいむ

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