★若竹七海。 『名探偵は密航中』

最近個人的に目をつけている作家さんのひとり、若竹七海さん。
でも本当はデビューとかはかなり前のことだ。
そのあまりに有名なデビュー作「ぼくのミステリな日常」には
まったくやられ通しで痛快だったので、図書館に行くたびにちょっとづつ
物色している。

「名探偵は密航中」というタイトルから、ひとりの名探偵を中心にした
話かと思ったら、そうではなかった。
たまたま海外旅行に旅立つ客船に乗り合わせた人々の、まさに
「てんやわんや」である。
若竹さんには、一人の視線だけで見ているとくるりと裏返されて
呆然とさせられることがままあるが、そういう意味でも油断がならない。

昔は、こうやってのんびりと船旅を楽しんでいたのだなあ。
今では船旅で海外といえば、豪華でお金の余っている人の道楽的意味合いの
方が強いのかもしれないのだが。
ワタシが昭和初期にそんな機会に恵まれていれば・・・・きっときっと
船酔いが嫌で、とっとと逃げ出してしまったに違いない。
もしもお嬢様だとしてもね。(笑)
2002年05月27日(月)
By ちゃいむ

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