最近個人的に目をつけている作家さんのひとり、若竹七海さん。 でも本当はデビューとかはかなり前のことだ。 そのあまりに有名なデビュー作「ぼくのミステリな日常」には まったくやられ通しで痛快だったので、図書館に行くたびにちょっとづつ 物色している。
「名探偵は密航中」というタイトルから、ひとりの名探偵を中心にした 話かと思ったら、そうではなかった。 たまたま海外旅行に旅立つ客船に乗り合わせた人々の、まさに 「てんやわんや」である。 若竹さんには、一人の視線だけで見ているとくるりと裏返されて 呆然とさせられることがままあるが、そういう意味でも油断がならない。
昔は、こうやってのんびりと船旅を楽しんでいたのだなあ。 今では船旅で海外といえば、豪華でお金の余っている人の道楽的意味合いの 方が強いのかもしれないのだが。 ワタシが昭和初期にそんな機会に恵まれていれば・・・・きっときっと 船酔いが嫌で、とっとと逃げ出してしまったに違いない。 もしもお嬢様だとしてもね。(笑) |
2002年05月27日(月) |
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