★門前典之。 『死の命題』

以前読んだ賞もの『建築屍材』は、第二作。この『死の命題』がデビュー作
で、探偵役は同じ蜘蛛手氏である。
『建築屍材』の方のストーリー、例のごとくほとんど忘れてしまって
いるので、新しい気持ちで臨んだ。←苦しい言い訳
どうやら、あの時からかなり年月が過ぎているらしい。
探偵役の蜘蛛手さんは、一級建築士だが、今回は難しい建築の話は
ほとんどなく、いわゆる「閉ざされた雪の山荘」ものである。

エピローグに意味があることを途中から考えていたが、まさか
あのようなトリックとは思いもしなかった。むむむむむ。
島田先生もビックリ?
つうか・・・・・すごく悪い夢を見てしまった、その日の晩。
生々しすぎるって。
そして犯人は誰なのか、というところ。ううーん・・・・
つじつまはあっている。頭が変になりそうだったけれども。

おまけ。やっぱし蜘蛛手って名前怖い。
それとは別に、名前は自分的にかなり気にするものなのだ。
本格ミステリと言われるものには、見開きに登場人物の名前と紹介を
ざっと説明してあるものが多いが、ごくごく個人的に、
「そんな人は日本に何人いるのか?」とか「芸名なのか?」とかいう
すごく変わった名前が連発されていると、本文中それを読めないので
それだけで棚に返してしまいたくなる肝の小さいヤツです。はい。
2002年05月26日(日)
By ちゃいむ

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