柴田よしき。『猫は聖夜に推理する』

猫探偵正太郎の冒険2である。このシリーズ、ワタシの
ハートをつかんではなさない(笑)
この心地よさはなんだろう?
そして、やっぱり短編集がいい感じである。
ミステリにおいては、その論理的建設的な考え方が実に
痛快だ。それが猫であるから、よけいにおかしく、また
猫であるのに、実に自然だ。
だって、彼らが人間に対して思っていることは本当なんだもの。

どれもクライマックスのシーンは筆を深くしない、そんな
雰囲気が感じられるが、「正太郎と首無し人形の冒険」は
もう少し書き込まれててもいいかな。

恋愛ものでは正太郎はちょい役だが、読者は正太郎のことを
知っているので、それでいいのである。
いろいろ猫の生態とか、知らないことがいっぱいあって
楽しんだりも出来るので、本当にお得なシリーズだと思う。

個人的に一番好きな話は、正太郎がほとんど出てこない
「ナイト・スイーツ」なんだけどね。

2003年03月23日(日)
By ちゃいむ

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