前回の日記の中に刑事に張り込まれた話を書いたら反響がありましたのでその時の話です。 何で張り込みされたかは何となくわかります。 その頃放火が頻発していて、警察は火事があるたびに現場に集まっている人物の写真をやたら撮りまくっておりました。放火犯は必ず野次馬や消防団として現場に帰ってくるからです。私の部は気合いが入ってる消防馬鹿ばかりなので、どんな火事でも必ず出動、私もかなりの出動率で現場にはいつも顔を出していました。そんな中、何とウチの隣のお宅が原因不明の出火!しかも夜中に私が家に帰り着いて30分後のことでした。シャワーをあびていたら家人が「火事だ!」と叫びます。おおあわてで体を拭いて窓から見ると隣の家、がんがん燃えてます。いそいで服を着て外に飛び出すと隣の奥さんが道路に出てきたところで私が駆け寄るとその場にへたり込んでしまいました。奥さんをウチに避難させて現場に戻り、消防車の誘導やホース延長など・・・。思ったよりも火の回りが早く消火活動が終わってみると残るは柱のみ。殆ど全焼でした。けが人が出なかったことだけが不幸中の幸い。「30分前に前を通ったときはぜんぜん火の手なんて無かったんだよ。びっくりしたよー、もう!」といろんな人に火事の話をしました。それがどこかから警察に情報として入ったということでしょう。
30分前に通ったらしいと・・・。 いつも火災現場に顔を出している。 なぜか毎日帰りが遅い。
あ や し い ・・・。
と、こんな感じではないかと。
張り込みの刑事、私は実は見てなんですが、家人が言うには「黒っぽいスーツを着た二人組の男が乗った車が頻繁に現れて近所に止まっている」と言うことでした。 これって”張り込み”?いや、この場合”張り込まれ”と言った方が正確かも知れませんが・・・。 自分の身の潔白は自分が一番良く知ってますので気持ち的にはぜんぜん平気なんですが、俺を見張ってても無駄なのに・・・こんな時間があったら他を捜査してくれよと言いたかったです。言ったらよけい怪しまれたかも知れませんが。
因みに連続放火犯はその後つかまりました。 でも、隣の火事はいまだに原因不明。
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