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私は1994年4月に東京城南川崎支部に移籍しました。移籍してみて、この道場に辿り着くために今までの道場でいろいろな経験をさせて頂いたように感じました。見学に行った時の事は今でもハッキリと覚えています。この日にその後、もっとも私に影響を与えた3人の先輩との出会いがあります。私は19時からの稽古を見学しようと思っていたので6時ぐらいに道場へ見学して良いか確認を取り、だいたいの道順を聞くために電話で連絡すると関西弁でぶっきらぼうな感じで対応されました。少し息もあがっていた感じだったので稽古中に電話に出たのだと思います。私が「見学をしたいのですが」と言うと「見学は大丈夫です。」と言い、私が道を尋ねると「改札を出て東口に降りると交番があるから、そこで聞いて下さい。」とぶっきらぼうに言われました。今、考えるとあの時間に稽古をしていて関西弁なので鈴木由一先輩(現極真会館東京大崎支部支部長)だと思います。私が移籍をして城西支部から来た奴に滑られるなと第一の刺客として組手で私を潰しに来たのも鈴木先輩でした。なのでそこから半年以上は一緒に稽古していても口を聞く事はありませんでしたが、城南支部で1番公私共にお世話になっているのは鈴木先輩です。鈴木先輩と初めて組手をした時の事はハッキリと覚えています。サウスポーに構えていて、背は高いのですが痩せていて、構えは腰高でキックボクサーのような構えでした。動きもフニャフニャしているように見えたので、あまりプレッシャーは感じませんでした。でも間合いに入って行くと、とてもスピードのある重い左の中段回し蹴りを蹴って来ました。蹴り始めから蹴りが当たるまでのスピードがとても速く感じました。たぶんフニャフニャして見えたのは脱力していて、蹴る時に一気に力を入れて蹴ってくるのでスピードと伸びがあったのだと思います。そして蹴りの軌道に無駄がなく蹴る場所まで最短の直線で蹴ってくる感じでした。それと膝蹴りの高さとタイミングかとても良く突き刺さってくる感じでした。突きはそれほどパワーはないものの的確に急所を突いて来る感じがしました。私がその日のスパーリングで効かされたのは三日月蹴りでした。中段回し蹴りだと思って受けようとしたら中足で蹴られました。その時の私は85キロはありましたし、お腹も打たれ強い方だと思いますが、お腹にドンッ言う衝撃と共に中足を蹴り込まれたので、痛みと共に息が詰まって苦しくなってしまいました。初めて三日月蹴りと言う蹴りを知った瞬間でした。鈴木先輩はその後は首都圏交流試合中量級で優勝したり関東大会8位入賞したりパリで行われたワールドカップ(団体戦世界大会)の代表になったりもしました。私が鈴木先輩を1番凄いと思った事は試合の前の日に忘年会があったのですが、そこでビールを一気飲みしたりしてベロンベロンに酔っ払っていた事でした。しかも次の日の試合では優勝していました。私はそこでは次の日の試合の事を考えてお酒は控えていたのですが、結果は3位でした。私に勝った先輩をボコボコにして優勝していたので、この人は大物だなと思いました。前の日の事をみんな知っているので優勝した鈴木先輩を見て他の先輩達は大爆笑していました。本当に豪快な先輩です。鈴木先輩とは21歳で出会って、今も同じ団体で活動させて頂き、大会の時には一緒に飲みに連れて行って頂き、ご馳走して頂いているので32年のお付き合いをさせて頂いています。1番付き合いが長い先輩です。いつも本当に感謝しています。
kanno
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