⊂悶える記憶。⊃
2001年06月28日(木)



馬鹿みたい。
大嫌い。
きっとあたしは全部嘘。
傷付いてなんていないし、きっと傷付いていないひとなんていない。
あたしの抱えているものなんてきっと、浅はかで小さい。
扉の向こうに誰がいようと、
腕がどれだけ切り刻まれていようと、
あたしなんて、嘘を吐いているだけ。
それ以上の傷を背負っているひとが、きっとたくさん在て。
あたしは「なまけている」だけで。
そう云ったでしょ?
平気だよ。

あたしなんて、只の風邪。
頭が痛いのも、吐き気がするのも、明るい場所が嫌いなのも。

だからこの耳鳴りが止む方法を教えてよ。
色んなひとに指摘されたあたしの嘘は嘘のまま。
あたしはふざけているだけよ。
きっと貴方が云ったように。
制服をお揃いのカッターで切り裂いた日も。
もう貴方を見たくなかっただけ。
貴方に云われた全ての言葉が。

本当の登校拒否をしている子がいる。
お前を見ていると怠けているだけに見えるんだ。
明日からは教室へ行きなさい。
嘘を吐いて惨めじゃないか?

保健室に登校してて、担任に云われた言葉。
ほぅら、あたしは嘘吐きね。
だけど、それからもう二度と学校に行こうなんて思わなかった。
椅子で殴って、殺してやれば良かった。
貴方を血塗れにして遊びたかった。

遠い遠い雪の日。

あたしが誰かわからなくなってく。

嘘と演技と自虐と記憶。
それはなに。
あたしを汚して。
ひとはきれいで。

ほら、普通に笑えるよ。

腕を裂いて青い血が流れれば。




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由弥 [御手紙]