馬鹿みたい。 大嫌い。 きっとあたしは全部嘘。 傷付いてなんていないし、きっと傷付いていないひとなんていない。 あたしの抱えているものなんてきっと、浅はかで小さい。 扉の向こうに誰がいようと、 腕がどれだけ切り刻まれていようと、 あたしなんて、嘘を吐いているだけ。 それ以上の傷を背負っているひとが、きっとたくさん在て。 あたしは「なまけている」だけで。 そう云ったでしょ? 平気だよ。
あたしなんて、只の風邪。 頭が痛いのも、吐き気がするのも、明るい場所が嫌いなのも。
だからこの耳鳴りが止む方法を教えてよ。 色んなひとに指摘されたあたしの嘘は嘘のまま。 あたしはふざけているだけよ。 きっと貴方が云ったように。 制服をお揃いのカッターで切り裂いた日も。 もう貴方を見たくなかっただけ。 貴方に云われた全ての言葉が。
本当の登校拒否をしている子がいる。 お前を見ていると怠けているだけに見えるんだ。 明日からは教室へ行きなさい。 嘘を吐いて惨めじゃないか?
保健室に登校してて、担任に云われた言葉。 ほぅら、あたしは嘘吐きね。 だけど、それからもう二度と学校に行こうなんて思わなかった。 椅子で殴って、殺してやれば良かった。 貴方を血塗れにして遊びたかった。
遠い遠い雪の日。
あたしが誰かわからなくなってく。
嘘と演技と自虐と記憶。 それはなに。 あたしを汚して。 ひとはきれいで。
ほら、普通に笑えるよ。
腕を裂いて青い血が流れれば。
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