ある曲を聴くと、恐ろしいほどの虚無感に襲われる。 沢山の事が寂しさになって、訳が分からなくて泣いた。 この曲はあたしにとって麻薬のような存在で。 憂鬱は自傷を誘発する。 併発かな、寂しくてたまらなくなる。 でもそれは誰かに傍に在て欲しい寂しさじゃなくて、何時かが楽しかった寂しさでね。 舌の奥に違和を覚えて、鎖骨の辺りがじわじわと痺れるの。 思い出に目が眩んで、受け入れきれない今現実を諦めて仕舞いそうになる。 腕が切りたい…。 なんて虚しい毎日かしら。 見たこともないひとの群に呑み込まれていくのよ。 甘えや弱さは利かないの。 強くならなきゃいけないのに、躯が言うことを聞いてくれない。 あたしなんでこんなに弱いんだろう。 甘えてばかり居れるのはもう終わったのに。 誰に縋るつもりなの。 逃げ道ばかり探してる。 ひとりで居れば薄れる意志など、最初からなくていいのよ。 生きなきゃいけない。 少しだけ…。 腕の色が違うだけだよ。
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