会う度に、話をする度に、言葉を知る度に。 大嫌いが近付いてくる。 生んだものを奪われる痛さを知った。 大嫌いになったら、一瞬にして。 あたしの世界から抹消されるもの。 其の前に消えてくれたら、もっと嬉しいんだけれど。
あたしの頭は、巧く働かない。 だから何かを言葉にして曝け出すのは、少し痛い。 だけど自分が満足出来るものならば、痛いのは最初だけ。 非力で、自己満足かも知れないけれど、生みの痛さは知ってるの。 いつも誰かからの感化と、真似だけで生きているあなたはどう。 無意識のコピーなんて、生きれないから。 あたしは必死にあたしの伝手を、探して見付けて。 もっと巧く誰かに伝えられるように、苦しみから抜け出していくの。 たった五文字で伝わる言葉も、馬鹿なあたしには百文字なければ足りなくて。 その中の一文字だって、気を休めずにつくってきたの。 何でそんなに簡単に、あたしから持っていくの? 穴が空いちゃうじゃない。 意味が失くなっちゃうじゃない。 あたし、馬鹿みたいじゃん。
なんでこんなトコに書くんだろう。 云えばいいのに。 だって携帯のメモリーも消しちゃったもん。 …なんて、言い訳だけど。
あたしのコピーを彼奴がして、彼奴のものになったなら。 あたしは要らなくなるでしょう。 それは存在を否定されているのと同じ。 消えなさい、って言われてるのとなんの違いもないの。 真似をされるあたしが無力。 メールアドレス、折角考えたのに。 サイトのデザイン、折角考えたのに。 大好きな曲、折角見付けたのに。 さようならしなきゃ。 それは全て、あたしの無力。
だけど此の悔しさは、あたしを成長させる糧。 負けず嫌いの根性。
いつかまるでローレライみたいに。 あたしで誰かを殺してみたい。
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