すぐに気持ちが悪くなる、この胸が嫌い。 すぐにズキズキと痛む、この左脳が嫌い。 すぐに左を切りたがる、この右腕が嫌い。 甘いお菓子をくれる、あのひとが嫌い。 僕を好きだと僕に云う、あのひとが嫌い。 僕を護ろうとする、その優しさが嫌い。 きらいきらい。 みんな嫌い。
なんでこんなに遠いだろう。 好きになるまで近づけないで居る。 どんなに上手くしようとしても、結局は離れてしまう気がしてた。 なんでこんなに鬱陶しいんだろう。 少しだけでいいよ。
もうすぐ夕立が来る。 雨が降ればあの日に戻れる気がしてる。 あの場所に戻って記憶を失くせば、完璧に僕はひとりになる。 きっと何も無い頃が一番自由だったのかも知れない。 雨が降れば、風がふけば。 夏はくるかな。
暑い? みんな凄く暑いって云って、Tシャツやキャミソールや可愛いの着てる。 僕だけ寒いよ。 セーター着てもいいくらい。 指先はかじかんでるし、腕は冷たいままで。 全然暑くなんかない。 みんなおかしいよ。 爪先もこんなに冷たい。
あたまいたい。
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